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Poem)鳥が梢に止まるように…

天からのはしごを伝わってahmというように、繋がらない記号の端々が空には雲のように生まれて、風に泳ぎ誰かの足元に漂着する。今、ママンは留守です。通りかかり家の戸口で聞こえてくる言葉。

鳥が梢に止まるように、声は急に意味を孕んで届く。それを聞いた幼子の目は涙で潤む。それを聞いた少年の目は大人びて光る。訪ねた友達は、思案顔で夕焼けまでの時間を歩き続ける。

#詩 #現代詩

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