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Poem)空白の…

空白の空白の空白の、
いえ、どこにも空白などない連続面の地表に。
今日を歩く、
点をつけるように、線を伸ばすように
明け方の雨のように。
降っては乾き降っては消えて。
それは生きるリズム。
話し続ける鳥や魚、
みんなの声を聞いている、
声というのは空気振動だけど
きみたちの内なる声は
どんな波動となって
聞こえてくるのだろう。
見えない人の心は
空の鏡に映されて風が運んでいる
きみのため息や
伏し目がちな物思いや
嬉しそうなひとときが
伝わってきて。
空白の空白の空白の、
新しい時間は生まれていく


#詩   #現代詩

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