ことによったら、
葉っぱは
木の梢から離れたら
空に舞い降りるのだと
思っていたかもしれない
風に揺れていた葉は
重力があることを
知らなかっただろうから
どうして地面に落ちたのかと
不思議に思ったに違いない
空は、どこからが空だろう
蟻は私を見上げては
私の頭の位置は
空に近くて、
きっと、空に届いているのだと
思っている
私から見たら、
飛行機は、空を飛んでいる
鳥も、空を飛んでいる
でも
彼らの上には
高い空があって
やっぱりいつも
空に憧れている
ねえ、
空は、どこからが空だろう
広くて深くて
葉っぱの生い茂るこの場所も
もう充分、空の一部分なのかも
しれない
#詩 #現代詩