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Poem)絵筆のように…

花は色をもらう
それは誰に…
時は、神さまだと思う朝、

風が吹いてくる
神さまがかけ足をして通り過ぎていく
コホンとひとつ咳払いが聞こえ、
ざわめきだす葉っぱが
光を集める
小さな緑の手を皿のように差し出して、
するとそこへ鳥たちが座り
光を羽の先にたっぷり付けて
神さまの絵筆のように
空や、花や、誰かの心に
今日の新しい色を塗りに
飛び立つ

#詩 #現代詩

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