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一日一首

まったくもって、一日一首とはなっておりませんが、今日からまた再開したいと思います。とりあえず新年明けてから書き溜めたものをこちらで共有します。

前髪をかき分け刺さる向かい風開けた目の端に走り去る君(1/12)

朝夕に鏡を見てはもの思う人の瞳に映る姿を(1/13)

テスト終わり疲れた顔の弟と家族と囲むもつ鍋の味(1/16)

理を求め論じることを厭わずに己を、嘘を、えぐり出さんと(1/17)

秋にあひはつべきとてかのたまひし祇王も見けむ月をこそ思ふ(1/18)


ここ一年くらいまともに小説や物語には触れない生活でした(一時期、市川崑の「金田一」シリーズにドはまりした結果、小説も読み漁っていましたが、私の感覚だと推理小説はノーカンです)。反省して「新版 平家物語(一)全訳注」を購入し、読み始めております。めっちゃおもしろい。何よりおよそ1300年代くらいの古典作品は文語体とはいえ程よく読みやすく、ストレスをあまり感じません。最後の一首は、平家物語でも有名な「祇王」という白拍子の話を読んで、そこからインスピレーションを得ました。

自分でもよくわかりませんが、文語体の方が、私自身が歌い上げたいものをより直截に表現できるように思います。ただ、文法の使い方として合っているのかはやや自信がありません。文語文法の勉強もしなおさないといけないなぁ、と思いました。




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