さようならドラえもん
もう表舞台には戻ってくることはなくとも、もう自分がドラえもんを演じていたことを忘れてしまっていても、存在しておられるだけでまだ自分たちとどこかで繋がっていると思えていた。先月はのび太役の小原さんも亡くなられて、その時はそう遠くないうちに来るだろうとは思っていたけど、やはり寂しい。
テレビのキャラクターがそのまま声を出していると信じていた。あの声がそれくらいフィットしていたんだなあ。初めて顔出ししたのをみた時、子供ながらにすごくおばあちゃんだと思った(主要キャストみんなお年を召されていると思った)あの見た目とキャラクターの声が全く結びつかないくらい驚いた。
トリビアの泉でドラ声出しながらアルカノイドやってるところ、テレビで見せる快活なキャラクターと裏腹にとても悲しい過去を背負っていること、人は表面的に見えるもの感じるもの以外にも、たくさんの物事を積み重ねているんだということを教えてもらった1人である。
漫画を読み返すことも少なくなったし、今年は映画も見に行けなかった。何かとコラボしたグッズを確認するくらいで、だんだんと熱量が薄くなっているのを実感していて自分が寂しくもなる。それでも生活の傍には何かしらのドラが存在することはやめたくない。昔の主題歌、キャラソンを集めたCDもすっかり聴くことは無くなったけど、大事に取っておきたいと思う。
大山のぶ代さんのご冥福をお祈りいたします。
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