サブスクには強制力が必要だ

さまぁ~ずのyoutubeチャンネルを登録して観ているが、今日の動画にはふかわりょうさんがゲストでやってきた。

テレビを観始めたころのふかわさんはバク天や内Pなどでいじられている、スベリ芸をするようなキャラクターで、小心者克服講座で一世を風靡していた頃を私は知らない。今回の動画でも話そうとするテーマを悉くさまぁ~ずの2人に飽きられたり、いなされたりしてなかなか広げることができない。

しかしふかわさん自身が高学歴、情報番組のMCをしていることもあってか扱うテーマの範囲も広く興味深いし、やはり芸人だから話術にも長けている。芸人のYoutubeチャンネルのトーク企画としてはちょっと盛り上がりに欠けるからさまぁ~ずもあんな感じなんだろうけど、本当に誰かと食事中や移動中等の雑談だったらそのまま聞き入ってしまうだろう。

最後の「本当のサービスとは」という話(動画14分14分辺りから)が特に響いた。

サブスクなどのサービスをある程度使いこなしているとその履歴・同様な嗜好の他者の傾向から自動的に別の、おそらく似たようなコンテンツをおすすめしてくる。しかしそうではなく、自分の価値観を基にしている限り絶対に選ばないようなものを勧めるのが本当のサービスなのではないか。「これを買った人はこれも買っています」ではなく、「お前このままだったら絶対これ買わないよ」という項目を付けるべきだ。そこから新たな視点が広がることがあるから(下手くそ要約)

私も今自分のYoutubeアカウントを開くと関連動画、ホームのおすすめに出てくるのは登録しているチャンネルに関係したものばかりだ。まだアカウント自体を作らず、検索欄に入力して動画を探していた時代はHIKAKINさん、はじめしゃちょーさんの動画が関連に上がってくることがあった。しかしあれだけのチャンネル登録者数、その他多方面での影響力を誇るトップYoutuberが現在、チャンネル登録していないというだけで私のアカウントに動画が現れることは無い。(両者を貶めているのではなく、単に私の嗜好には合致していないだけ)

折角色々な情報に触れることができるのがサブスク、引いてはインターネットの魅力であるのに自分の価値観でそれらを取捨選択していくといつの間にか自分の好きしか触れなくなってしまうという本末転倒、自分の世界ができあがってしまったら外に出るきっかけすら作らなくなる。そのきっかけを作ってあげるのが「本当のサービス」であるというのは、新たな価値観を取り入れて自身の教養を深める意味では本当にそうだと思った。

ただ後は勧められたものを実際に触れようと思うかどうかである。動画内で大竹さんが好きの中に苦手が1つあるとそれが刺さったりすると言う。三村さんやふかわさんも同調するが私の場合はどうだろうと振り返る。

登録チャンネルに関連したものばかりとはいっても、中には全く新しい動画も載っていたりするしプライムビデオやAmazonミュージックはプレイリストを設定していないこともあって手を出さないであろう洋画やゴリゴリのロックなどがあがってくることがある。しかし私は面倒くさがって手を出していない。長いことインターネットの中での自分の世界に居座っていた私は「本当のサービス」が刺さらなくなっている。

長いこと家に籠って学生の頃の友人とも疎遠になっていて、冗談でなく親以外に雑談できるような人がいなくなっている。外からの刺激を受けなくなった体は全て内々の中で完結しようとして、数少ない機会を拒絶するようになってしまっている。

学校で様々な境遇、価値観を抱えた人と出会ったように、興味のない数学・理科・英語を勉強させられたように勧めるだけでなく、強制的にそれらに触れさせる力がないといけない身になってしまっているのが情けない。しかし漠然と思っていたことをこうして動画という形で表されたことが微力ではあるが強制力となって私自身に働きかけている。

今回に関してはまさに「好きなさまぁ~ずのコンテンツ」の中に出てきた「ちょっと苦手な堅苦しい話」が刺さった形だ。まずは年会費だけ払っている状況なプライムビデオの元を取るところから始めようか。

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