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夢の闇


夢のなか

ドアがある。

階段なのか、エレベーターなのか判らないが縦にドアが整列している。


目の前のドアを開ければ遠くに雷雲より暗い曇があった。

ゆらり、ゆらり、と離れた場所を黒い人影があるいていた。

下にさがり、ドアをあける。

ドアのなかは真っ暗だ。

伸ばした手のひらすら見えない。興味本位でなかにはいった。

暗い。音もない。

暗いなかでも判る「黒い人」が私の手をとった。

その瞬間、この「黒い人」についていってはいけない。と直感した。

彼岸に連れていかれると、直感的におもった。

ところで、夢はおわった。

にたりと嗤った「黒い人」は手をはなさなかった。

次、出会うことがないように……。


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