見出し画像

「孫の顔を見るのは、なぜそんなに嬉しいんですか?」

「まごチャンネル」を開発・販売されている株式会社チカクの梶原さんのお話を聞く機会があった。

テレビにつないで、ワンボタンで孫の最新動画を観ることができる。シンプルな機能だが、これが商品として売れているという。(Amazonで買えます)

これからは後期高齢者の数が圧倒的に増え、その年代になると視力や認知能力の低下でスマホやPCは使いづらくなる。孫の顔が見れることは高齢者にとっても生きる気力につながる、今後は自治体との連携や、こんな機能も…というお話を伺った後の質疑応答で出たのが、
「孫の顔を見るのは、なぜそんなに嬉しいんですか?」
という質問だった。会場内がちょっとどよめいて、梶原さんは
「それは一晩中語れるテーマだねぇ」
とおっしゃっていた。私もその時は「どよめき」の一部だったのだけど、後から考えるとこの質問、とっても興味深いなぁと思った。

自分の身内として認識している人物が、自分にとって特別な意味を持つ、という不思議。親に身を守ってもらう必要がある子どもが親を認識するのは生存本能的だとしても、孫を観て嬉しいのはなぜ?

梶原さんが「孫の姿なんで、別に編集とか入れなくても、撮って出しで十分見れるんですよね」と何気なくおっしゃっていて、もちろん私も実感があるけれど(娘の動画は何回でも見れる)、つまらないとか面白いとかそういう尺度ではない、動画を「観れる」感じ。

今年度はちょうど、家族や親族や親戚、というテーマでお仕事をいただいていることもあり、いろんなことが本当に興味深いなと思うし、そこには思い込みもいっぱい潜んでいるなと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?