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これは修行と言えるのか!?

私が今回の修行先に選んだのは、南インドはケララ州のコーチンにある、「HealthVillage」という施設です。ここには、アーユルヴェーダーのクリニック、カレッジ、宿泊施設(入院、寮のような雰囲気)、ヨガやメディテーションホールが備わっています。医師は24時間常駐、看護師、薬剤師も常駐している。ここで、アーユルヴェーダーを含めたスパイスを体系立てて教えてもらえると知り得たので、2週間ほど滞在しました。

多くの人が想像するインドの印象は先日お話ししたようにカオスな環境だと思うのですが、南インドは全く違います。また、コーチンという場所は、インドでも富裕層が住んでいると言われる場所らしく、とても穏やかです。
アーユルヴェーダーは、座学と実技併せて修了となり、日本でも条件付きで開業可能。ですが、ここに通う生徒の多くは、ヨーロッパやアメリカ。特にヨーロッパでは、アーユルヴェーダーの理論が見直されているようで、私の滞在した期間にも多くのヨーロピアンが生徒として勉強していました。

私は、この施設で
・ アーユルヴェーダにおける食事療法
・ 薬膳(料理含む)
を学びました。授業は基本、英語です。講義の内容によっては、サンスクリット語が出てきます。※サンスクリット語とは、インドの南西部で用いられる言語。インド国内の方言だと説明したいところですが、インドの標準語とされるヒンドゥー語ともまた違った言語です。
講師はインド国内のアーユルヴェーダー医師資格を持つ先生で、若いドクターが多かったです。

朝3時間、午後2時間の講義と調理実習のクラスを11日間受講。
朝は、8時半からスタート、休日は日曜だけという結構、過密スケジュールです。(修行っぽい!?笑)
・ 食事療法では、アーユルヴェーダーの歴史や理論、食事の話、スパイスの効能の講義
・ 薬膳では、調理実習
調理実習というと、作ることがメインなのですが、調理はドクター&アシスタントが行います。生徒は試食担当です(笑)習得するメニューが10種類ほどあるのですが、料理の意味、使う食材やスパイスの効能、どんなシチュエーションで食べると良いのか(食前か風邪の引きかけ時かなど)などの講義が主です。

この施設は、寮も兼ねているので、遠方からアカデミックに通う場合は、施設内に宿泊します。3食の食事つき。

朝、昼、晩と南インド料理、それも全て、アーユルヴェーダー理論に基づくメニューです。毎回、4~5サブジ(1品料理)にお米やチャパティなどの小麦粉料理。朝からお腹いっぱいです。それに薬膳の調理実習で何食か食べている(笑)にも関わらず、食事時間頃にお腹が減るのです、、その分、お通じもスゴイ!!滞在の後半頃には、毎食分の排便があるという、どれだけ消化に良い食事をしているのか。。


現に、帰国直後からすぐにお腹の調子が悪くなり、1、2カ月ほど油ものやお肉から遠ざかっていたのは言うまでもありません、胃腸がとても綺麗になってたんだろうな、と。
修行は、滝修行や禁欲生活のような過酷を強いられるのでしょうが、ある意味、お肉を食べないで過ごすというのは私にとっては修行!?のつもりだったのですが、まったく修行の意味をなさず、たくさん学ぶことができました。

◆◇◆ Enjoy your spice life ◆◇◆


将来的に、「楽しく、美味しく、健康に!」を基本としたスパイス部を作りたいと思っているので、その軍資金にさせていただきます! また、スパイスを使ったレシピやアイデアのご提供もお待ちしています★