セミナーレポート|メンテナンスレジリエンス展
こんにちは、Arentです! 2024年7月24日(水)、東京ビッグサイトで開催されたメンテナンスレジリエンス展内 - インフラ検査・維持管理展において、代表の鴨林によるオフラインセミナーを実施しました。
本セミナーでは、Arentが提唱する基本的なDX戦略「アプリ連携型」や、建設業界におけるDX戦略として「BIMと自動化技術の活用」、さらにBIMの維持管理領域での活用方法についてご紹介しました。
当日は立ち見が出るほどの盛況で、質疑応答では国交省、スーパーゼネコン、維持管理担当者などから、直面している課題や所感などをいただき、非常に有意義なものになりました。
ご参加いただきました皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
この記事ではセミナーのハイライトと維持管理領域におけるBIMの活用ポイントをご紹介します!
アプリ連携型の概要
以前の記事でもご紹介していますが、ここで改めてアプリ連携型をおさらいします。
Arentが提唱するDXの基本戦略である「アプリ連携型」とは、業務で使うシステムをスマートフォンのように直感的に使えるようにする思想です。
スマートフォンのアプリを使う際、利用説明書を見なくても使えるのは、アプリがひとつの目的に合わせた機能に特化しているからです。業務システムでも同じことを目指し、業務ごとに特化したアプリを使用し、各々のアプリを連携するのが「アプリ連携型」のシステム構造です。
スマートフォンのアプリのように、目的に合わせた機能=業務毎に特化したアプリを使い、各アプリを連携させるという考え方です。
一見当たり前のように思えますが、多くの日本企業ではアプリ連携型ではなく、ERPのような大規模な複合システムを導入し、複数の業務を統合してひとつの大きなデータベースを利用するのが現状です。
すべてのデータベースが一つにまとまっていると、一見整っていて正解のように見えます。しかし、関係ないシステムが関係ないデータにアクセスできてしまうデータ結合型のシステムは、システムが複雑化し、管理コストの増加、パフォーマンスの低下、メンテナンスの困難さといった問題を引き起こします。
建設業界のDX戦略
DXの基本戦略がアプリ連携型であることを踏まえ、建設業界の維持管理領域でのDXも「アプリ連携型」のシステム構造を採用します。
つまり、ERPのように複数の業務を一つのシステムでまかなうのではなく、それぞれの業務に特化したアプリを導入するのです。
例えば、労務管理にはSmartHR、会計業務にはfreee、経費精算にはラクス、ファイル共有にはBOXを使用します。さらに建設業界では、現場管理にANDPAD、スパイダープラス、Photoruction、eYACHOなどを導入します。足りないアプリについては、自社で開発し、SaaSとして販売することで他社にも利用してもらうことができます。
その中心となるのが「BIM」を「自動化」して活用することです。
BIMは建物のデータベースであり、デジタル化が進む中で不可欠な要素です。しかし、BIMは入力に手間がかかり、作成後の活用が十分ではないことが多いです。自動化技術と組み合わせることで、BIMは圧倒的な業務効率化を実現します。
こちらの記事ではもっと詳細に説明しているので是非ご覧ください。
維持管理領域でのBIMの活用方法、AI活用でさらなる業務改善
維持管理領域でも基本的な考え方は同じです。業務に特化したアプリに置き換え、置き換えられない業務についてはアプリを新たに開発します。もちろん、BIMを軸に自動化技術を組み合わせ、APIで連携させます。
そして、ArentのBIM×自動化技術で取得した高品質なデータは、AIを活用することでさらなる可能性を引き出します。BIM技術は、建物のライフサイクル全体にわたるデータをデジタル化して管理し、設計から施工、運用、維持管理までの情報を一元的に管理します。これにより業務の効率化が図れます。
AI技術を導入することで、BIMと自動化技術で得られたデータの解析が容易になり、建物の劣化予測やメンテナンスの最適なタイミングを見極めることができます。また、異常検知により早期に問題を発見し、対策を講じることで、安全性も向上します。
ArentのBIM×自動化技術とAIの融合は、建設業界の維持管理領域においても、業務効率の向上、コスト削減、安全性の強化など多くのメリットをもたらします。これにより、建設業界全体の持続可能性が高まり、よりスマートな維持・運営管理が可能となるでしょう。
アプリ開発の際、どこから手を付けてよいかわからない場合は、まず各業務のベテラン社員に業務で一番困っていることを聞くとよいでしょう。ベテラン社員は業務の課題を優先度順に教えてくれるはずです。
Arentはその課題を業界の深い知識と特異な数学力で解決し、アプリに落とし込みます。
まとめ
今後も定期的にこのようなセミナーを提供し続けることで、建設企業の未来を形作る取り組みを続けてまいります。Arentは、日本企業が長年かけて蓄積した職人の高度なノウハウや暗黙知をシステム化できる稀有なパートナーです。DXに関して課題やご質問がある方は、ぜひ気軽にご相談ください。
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