【都市の経済構造を考えてみる!】(第31回)「全体像を把握する!(2)粗付加価値(仙台経済圏)」
前回は、仙台経済圏としまして、宮城県の平成23年の産業連関表から需要と供給の合計数字を、盛岡経済圏(岩手県)のものと比較してみました。
・(第30回)「全体像を把握する!(仙台経済圏)」
https://note.com/areaia/n/nd094a9b903da
今回は、粗付加価値の合計金額を、前回同様に、盛岡経済圏と比較してみたいと思っております。
◯ 統計情報を入手
産業連関表は、前回と同じですね。
・宮城県の経済構造~平成23年宮城県産業連関表~
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/h23rennkann.html
ちなみに、こちらのページに 4 報告書 という欄がありまして、報告書もございました。200ページを超える大作ですが、エクセルが苦手な方や、サーッと概要を掴んでおきたい方に便利そうです。(ぼくは、まだ読めてません。)
・報告書 平成23年 宮城県産業連関表
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/369523.pdf
また、2010年のものですが、経済産業省が、宮城県の地域経済分析としてまとめてくれているものも発見しました。
・宮城県の地域経済分析
https://www.meti.go.jp/policy/local_economy/bunnseki/47bunseki/04miyagi.pdf
◯ 粗付加価値の比較
では、粗付加価値をみていきます。37部門表ですと、エクセル表の H23生産者価格評価表(37部門)の 横が「内生部門計」で、縦が、「内生部門計」から「県内生産額」の欄に粗付加価値の内訳合計があります。「AP45」から「AP53」ですね。
以前まで検証しておりました盛岡経済圏の数字と並べて、差額、比率、さらには、人口1000人あたりで比較してみました。
仙台経済圏の方が、人口規模が1.8倍弱大きいので、絶対額では、仙台経済圏の方が全ての項目で大きくなっています。人口1000人単位でみますと、特徴がわかりやすいですね。
人口1000人あたりの数値で、仙台経済圏の方が大きな項目として、
内生部門計 1.02
家計外消費支出 1.08
雇用者所得 1.06
間接税 1.07
逆に、仙台経済圏の方が小さいのが、
営業余剰 0.72
資本減耗引当 0.92
粗付加価値部門計 0.96
県内生産額 0.99
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