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【都市の経済構造を考えてみる!】(第33回)「平成時代の変遷をみてみた!(仙台経済圏)」

前回は、仙台経済圏の産業連関表を、東日本大震災の前後で比較してみました。

・(第32回)「東日本大震災の前後で比べてみた!(仙台経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n3a46e0bbd981

前回、時系列で比較してみるとあれこれ見えてきたものがありましたので、今回は、もうちょっと期間を広げて、比較してみたいと思います。

     

◯ 統計情報を入手

今回も、例のごとく、産業連関表です。前回の平成25年の産業連関表のページの下部に、昭和30年以降の産業連関表がございましたので、こちらから拾ってみます。

・宮城県経済の構造-平成25年宮城県産業連関表(延長表)-
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/h25rennkann.html

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平成2年よりも前のものは、PDFなので、転記ミスが怖いです。。。

     

◯ 比較表

昭和50年から平成25年までのものを並べてみました。転記ミスなどお気づきがございましたら、ご指摘くださいませ。

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留意事項としましては、昭和50年と昭和60年の数字を見てもらえればピンと来るかと思いますが、物価がガンガン上昇していた時代でもあり、単純な金額の比較に適さない時代でもあります。例えば、大卒初任給ですと、

  昭和50年  89,300円
  昭和60年 140,000円
  平成 2年 169,900円

という感じです。逆に、1993年から直近までは、だいたい19万円から20万円という安定感です。

・年次統計 大卒初任給
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10021

そして、支える力のひとつの要素としている「県内総固定資本形成(公的)」が平成7年以前の産業連関表では見当たりませんでした。民間分も含めて「県内総固定資本形成」となっています。結果として、「回す力」の方も、資本形成分が不明です。

なので、そのあたりの比較しにくい項目は、今回は抜いて比較していきたいと思います。

       

◯ 平成2年(1990年)と平成25年(2013年)の比較

前述のように物価の違いがありますので、今回は、まず、平成2年と平成25年での比較から気づきを得たいと思います。

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