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【都市の経済構造を考えてみる!】(第43回)「製造業の雇用の推移を確認してみた!(仙台経済圏)」

前回は、移輸出額が多い製造業部門から4つの産業部門の数字を比べまして、その粗付加価値、雇用者所得、営業余剰が、産業によって大きく異なっていたことを確認しました。

・(第42回)「移輸出製造業の付加価値の内訳の違いを確認してみた!(仙台経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n724b6bcb3900

今回は、以前、支える力の雇用推移を確認しましたように、製造業の雇用について、その推移を確認したいと思っとります。

     

◯ 統計情報を入手します!

今回も、産業連関表です。平成25年の産業連関表のページの下部に、昭和30年以降の産業連関表がございますので、こちらから拾ってみます。

・宮城県経済の構造-平成25年宮城県産業連関表(延長表)-
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/h25rennkann.html

今回は、雇用をみますので、平成7年、平成12年、平成17年、平成23年、平成25年のそれぞれのファイルの中の、「雇用表」というタイトルのついたシートをみてまわりました。

        

◯ 従業者総数を確認します!

まずは、製造業の従業者総数と、全産業の従業者総数から、見てみます。

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全産業の従業者総数は、1995年から2000年あたりに、120万人ちょっとでピークをつけた感じで、その後、震災で大きく落ち込みましたが、2013年には、2005年レベルの114万人ちょっととなっています。

製造業だけですと、1995年の16.5万人がピークで減少傾向となり、震災で11.7万人まで落ち込みましたが、2013年には、13.3万人と、2005年の水準を超えて回復しています。

全産業に対する製造業の従業者総数の割合では、1995年に14%とピークとなり、減少傾向で、2005年と2011年は、11%となりますが、2013年には12%とちょっと戻しまして、2000年の水準です。

    

◯ 内訳を確認します!

従業者総数の内訳もみておきます。雇用表では、個人事業主、家族従業者、雇用者数とありまして、雇用者数のさらなる内訳としまして、有給役員、常用雇用者、臨時・日雇とあります。常用雇用者も、2011年以降は、さらに、正社員・正職員、正社員・正職員以外と別れています。

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規模として大きいのは、雇用者数で、その中でも、常用雇用者です。どの年でも、従業者総数の90%くらいになります。2011年と2013年しかデータが見当たりませんでしたが、その中でも、正社員・正職員となりますと、68%ほど、ですね。正社員・正職員以外、と、臨時・日雇いを足したものですと、26%とか25%ですね。製造業で従事されている方の4人に1人が、いわゆる非正規雇用、という感じです。製造業の個人事業主、家族従業者は、少ないですね。

    

◯ 1995年から2013年の増減を確認します!

1995年と2013年で差をみてみます。

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