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【都市の経済構造を考えてみる!】(第78回)「『岩手県自動車関連産業新ビジョン』から考えてみた!(広域企業)」

【ご紹介】本稿のバックナンバーを総集編としてnoteマガジンにまとめてみました!第1弾「盛岡経済圏 編」は、盛岡経済圏を題材としていた第6回から第28回の全23本で構成されております!まとめ読みなどにご活用いただけると嬉しいです!!

・【総集編 都市の経済構造を考えてみる!】(1)盛岡経済圏 編
https://note.com/areaia/m/m5231b8afe73c

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前回は、広域企業を考える取っ掛かりとしまして、2019年の「岩手県自動車関連産業新ビジョン」(以下「新ビジョン」)を読んでみました。自動車産業についての知見がなかったので、産業全体を確認してみたりなどちょっと寄り道したりもしまして、今回も、新ビジョンを題材とします。

・(第77回)「『岩手県自動車関連産業新ビジョン』を読んでみた!(広域企業)」
https://note.com/areaia/n/ned74358dc874

前回読みました新ビジョンをもとに、広域企業について、もしくは、広域企業と都市の関係性について、今回も気付きを整理しておこうと思っております。  

       

◯ 広域企業の定義

1つ目の気づきは、広域企業にも多様な形態があるな、という点です。前々回に、広域企業の定義、としまして、次のように、ざっくりと表現しておりました。

都市圏をまたいで活躍する企業を広域企業としておこうと思っています。その企業が、本社のある都市圏の顧客だけでなく、その都市圏を超えて、別の都市圏にも顧客がいるようなイメージです。

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