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【都市の経済構造を考えてみる!】(第51回)「4つの力の推移を把握する!(東京経済圏)」

東京都の4つの力について、盛岡経済圏や仙台経済圏と前々回に人口単位で比較していたものを、前回は、就業者数単位で比較しなおしてみました。東京都は、都市圏の中心部ということで、近隣3県から都内に就業している人口が多く、通勤圏よりも狭域での分析に危うさを感じた、といいますか、通勤圏で都市圏は捉えるべきだな、と改めて感じた次第です。

・(第50回)「4つの力の全体像を把握する!(2)(東京経済圏)」
https://note.com/areaia/n/nb88ff46167de

ということで、今回は、東京都の4つの力について、その推移をみてみたいと思っとります!

    

◯ 統計情報を入手する!

産業連関表は、東京都の統計というサイトに、1985年からだいたい5年置きで2011年までのものがまとまっております。

・東京都産業連関表
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/sanren/sr-index.htm

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今回は、こちらから、1985年、1990年、2000年、2011年の4つの産業連関表をダウンロードしました。1985年、1990年、2000年とかですと、エクセルファイルが、地域間表というフォームしかなかったので、地域間表で比較してみました。これまでみてきた地域内表とは、ちょっと異なる構成で、読み解くのに時間がかかってしまいましたが、ひとまずの理解としましては、東京都と東京都以外の地域をわけて記載されていますので、移入と移出が、これまでみていた地域内表よりも、詳しくわかる内容となっています。

また、前回、前々回は、東京都の最終需要の内、他県事業所家計外消費支出や他県民支出を、稼ぐ力の方に含めておりましたが、今回からは、産業連関表で他県の事業所や県民の消費支出を東京都の最終需要としていることを踏襲しました。なので、微妙に数字が前回までと異なっている箇所がありますので、ご了承くださいませ。

     

◯ 26年間全体の4つの力の推移をみてみる!

早速、4つの力の推移について、確認していきます。1985年から2011年の26年間の変化から確認してみます。というか、26年もあれば、当然、変化があります。

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一番右に、1985年から2011年の増減額と増減率の欄を加えてみました。

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