【都市の経済構造を考えてみる!】(第45回)「第三次産業における外の力を確認してみた!(仙台経済圏)」
前回は、外の力の推移について、確認してみました。圏内需要との比較では、鉱業や製造業は外の力が大きいんだろうな、と想像していましたが、漁業も7割とか8割を外の力が占めていまして、驚きでもありました。
・(第44回)「外の力の推移を確認してみた!(仙台経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n27f03e2116b4
さて、今回は第三次産業における外の力について、細かい産業部門で確認しておきたいと思っとります。というのは、前回に外の力の推移を確認した中で、第三次産業は総じて圏内需要に対する外の力が占める割合は低めではあるのですが、公務を除けば、どの産業部門も外の力が占めている部分というのがありまして、外の力がゼロとはなっていません。個人的に、サービス産業は地場産業というイメージもありまして、内訳をみておきたいと思った次第です。
◯ 統計情報を入手します!
今回も、産業連関表です。平成25年の産業連関表のページの下部に、昭和30年以降の産業連関表がございますので、こちらから拾ってみます。
・宮城県経済の構造-平成25年宮城県産業連関表(延長表)-
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/h25rennkann.html
◯ 第三次産業の外の力
前回の復習的ですが、第三次産業の外の力から今一度確認したいと思います。2013年の第三次産業の各産業部門での移輸入は、次のような規模感でした。
電力・ガス・水道 2,134億円(37%)
商業 1,800億円(12%)
金融・保険・不動産 1,623億円( 9%)
運輸・郵便・情報通信 3,858億円(25%)
公務 0億円( 0%)
サービス 4,983億円(13%)
()内は、圏内需要に対する移輸入の割合です。
外の力の金額規模としては、サービス(4,983億円)、運輸・郵便・情報通信(3,858億円)が大きいです。圏内需要に対する割合ですと、電力・ガス・水道(37%)、運輸・郵便・情報通信(25%)が大きい方ですね。
◯ 電力・ガス・水道 部門の内訳
外の力の割合が大きな電力・ガス・水道部門の内訳からみていきます。
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