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【都市の経済構造を考えてみる!Ⅱ】(第79回:最終回)「シーズンⅡでの気づきと感想」

前回は 甲信越3県 の産業連関表のおさらいをしまして、大都市圏の最外縁部について考えてみました。

・(第78回)「甲信越3県の産業連関表をもう一回みてみた!」

2022年2月から今月まで1年半ほどかけまして、47都道府県の産業連関表(2015年版)を全てみてまわりました(奈良県のみ2011年のもの)。北海道や岩手県では、道県内地域別の産業連関表がありましたので、そちらもみてみたり、名古屋市や京都市は市の産業連関表もみてみました。      

都市の経済構造を考えてみる!シーズンⅠのときは、産業連関表に慣れていなかったこともあり、紆余曲折というんでしょうか、今思えば、なかなか先に進めなかったなと思うところですが、シーズンⅡでは時間はかかりましたが、50本を超える産業連関表を見て回って、なんかコツがつかめてきたかな、と思えるようになりました。

今回は、【都市の経済構造を考えてみる!シーズンⅡ】のこの1年半の気づきや感想などをツラツラと残しておきたいと思っとります。

            

〇 「4つの力」と「産業部門別域際収支」

都市の経済状況を、4つの力で分けて析ることで、都市の経済構造の特徴がわかることは、シーズンⅠで手応えをもてていましたが、今回のシーズンⅡでは、産業部門別の域際収支をみてまわって、その解像度がかなり増したかな、と思っていまして、都市経済の構造を理解する大きな一歩を踏み込めたように感じています。

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