発達障害のある子供には、決まり事は1つずつ,せかさずに伝える
発達障害のある子供が常識やマナーに戸惑うのは,それらが形になっていないものだからです。
暗黙の了解として片付けず,いつ,どこで,何をすればよいか,言葉ではっきり伝えれば,彼らにも行動の見通しが立ち,適切な行動が取れます。
彼らに指示をするときは,1つずつ,具体的に教えていくことが大切です。
「当たり前」のように思えることでも,回数や方向,規模などを具体的に伝えます。
発達障害のある子供は,複雑な文章で指示されることを嫌います。
情報が多くて処理しきれないからです。
1つずつ,確実に伝えていきます。
一歩一歩,歩むように,じっくり丁寧に伝えていくこと。
発達障害のある子供以外にも分かりやすく伝わる方法としては,例えば健康診断の場合,
① 健康診断を明日します
② 体操着を用意してください
③ 保健室で行います
④ 5つの検査があります
⑤ 5つ終わったら,教室に戻ります
このように,健康診断の流れをプリントにして渡します。
補足説明もしておくとより確実です。忘れそうなことがあったら,メモ用紙に書いて渡しても良いです(メモ用紙自体を見忘れないように、筆箱の中に入れておいたりします)。
学校生活の決まりごとを守れない子供がいたら,指示の出し方を変えてみます。
丁寧に,1つずつ教えるようにすれば,うまく作業できるようになります。
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