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発達障害のある子供には,学芸会・文化祭は見学でもよいからまず参加してもらう

学芸会や文化祭など,校外から多くの人を招く行事では,不安や緊張と,そして行事への理解不足から,トラブルを起こしがちです。

学芸会のとき,他のクラスの上演中に席を立って,会場を抜け出すことがあります。

普段と違う雰囲気に不安を抱き,黙って座っていることができません。

緊張のあまり,飛び出していってしまいます。

大きな行事の時に,強い不安や緊張を感じます。

事前に予定を伝えて,スケジュール表を渡しておいても,うまくいかないことがあります。

自分の出番まで我慢することができません。

学芸会・文化祭では,まず緊張感のフォローが必要です。事前の説明を丁寧に行うとともに,当日パニックになったときの対処法を伝えておきます。

演技や発表を行う場合は,当日までの練習に配慮が必要です。

架空の台詞や動作に戸惑うことがあるので,覚えやすい役割を担当させます。

他の子とコンビにする,テープで立ち位置を指示するなどの支援も効果的です。

丁寧にサポートすれば,彼らも楽しく参加できます。

物事を想像するのが苦手で,フィクションの物語を楽しめない子供もいます。

友達が魔女になることを嫌がったり,劇の台詞を本気にとったりします。

劇のストーリーであることを事前に丁寧に説明し,理解を促します。

シンプルな設定の話を選ぶのも1つの方法です。

① 好きなことを担当してもらう・・・行事への苦手意識を取り払うため,好きなこと,得意なことを担当させます

② 前日までにプログラムを確認する・・・行事のプログラムを渡し,当日の進行スケジュールを事前に確認しておきます。

③ 当日はできる範囲で参加する・・・開会式や入場行進,他のクラスの得見学などは,難しければ強制しない。

④ 問題がなければそのまま参加する・・・実際に行事をスタートして,混乱していなければ,余計な支援はしなし。

⑤ つらかったら目標を変える・・・準備しても不安がる場合は,目標を変更します。先生の横で見学するだけでもよいです。

⑥ できそうなことを担当する・・・道具の位置や片付け,衣装替えの手伝いなど,できる範囲で役割をもたせます

⑦ 次回に向けて評価する・・・できたことを評価し,次回はそれより少し頑張れるように目標を立てます。

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