サピエンス全史 上
歴史の道筋は3つの重要な革命が決めた
・認知革命
・農業革命
・科学革命
認知革命
新しい思考と意思疎通の方法が登場
何が起きたのか?
⚫︎大量の情報を伝える能力がついた
→複雑な行動の計画の立案と遂行が可能に
⚫︎全く存在しないもの(虚構)についての情報を伝達する能力がついた ex.)伝説、神話、宗教…
→無数の赤の他人と柔軟な形で協力できるようになった
噂話の助けを経て安定した集団を形成した→150人で限界がくる(現代も変わらない)
どう乗り越えたのか?
・物語(虚構)を語る
・人々を説得してその物語を信じ込ませる
→大勢の見知らぬ人同士が共通の目的の為に精を出すことが可能に
農業革命
いくつかの動植物種の生命の操作をすることにほぼ全ての時間と労力が傾き始めた
より楽な暮らしを求めたら大きな苦難を呼び込んでしまった
何が起こったのか?
⚫︎食料の総量は増えたがより良い生活には結びつかなかった
→人口爆発と飽食のエリート層の誕生に繋がった
⚫︎生活水準が低下した
栄養不足、定住、戦争、未来への不安、椎間板ヘルニア、関節炎などが始まった
⚫︎書記の誕生
複雑な社会になり、大量の数理的データを扱う必要に迫られ、脳の外で情報を保存して処理するシステムとして発明された.
⚪︎歴史の鉄則
贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる
→贅沢品に慣れてしまうとそれを当たり前と思うようになる
ex.)手紙→メール 手間と暇を省けたか?
→相手から迅速な返答を期待されるようになり、ストレスに繋がった。
より楽な生活を求める人類の探究は途方もない変化の力を解き放ち、その力が誰も想像したり望んだりしていなかった形で世界を変える
人類の統一 文化の誕生
神話と虚構のおかげで、人々は生まれた瞬間から特定の方法で考え、行動し、規則を守ることを習慣づけられた。
3つの普遍的な秩序
1. 貨幣
2. 帝国
3. 普遍的宗教
1.貨幣
⚪︎狩猟採集民
恩恵と義務の経済を通じて財やサービスを分かち合った。
→見ず知らずの人が大勢協力しようとするときにはうまくいかない
○交換の場合には双方が相手の求めているものを提供する必要がある
専門家同士の品物の交換はどうすればいいか?
→貨幣の誕生
・交換媒体で人は貨幣を使えば何であれ、どんな物でも転換できる
・富を蓄えることが可能になる
・持ち運びが簡単になる
貨幣は人間が生み出した信頼制度のうち、差別など生じない唯一のものである。
2.帝国
帝国とは何か?
2つの重要な特徴を持った政治秩序のこと
1. 異なる文化アイデンティティと独自の領土を持ち、いくつもの民族を支配している
2. 変更可能な境界と潜在的に無尽の欲がある
帝国が共通の文化を積極的に広めた2つの理由
1. 手間を省くため
異なる法律、書記、言語、貨幣を持っている帝国を支配するのは大変だから
2. 正当性を獲得するため