弁護士が転職して事務所を移籍する際の手続

弁護士は割と転職が気軽に出来る職業ではありますが、その度色々と手続は面倒です。代表的な手続について、漏れがないようにまとめたいと思います(個人的に、あっこれ忘れてたなって思うことが多いなあと言っていたところ、そういうの知りたいと同期に言われたのがきっかけです)。なお私は東京三会に所属しており、他の場所では違うこととかあるかもしれません。

1.登録事項変更届
まずは何よりもこれです。インターネット上で確認できる弁護士登録の情報もこれで書き換えられます(大体提出してから3,4日くらいで反映されている気がします)。所属弁護士会に対して提出。手数料が2000円取られます。窓口に行かないとダメ。

2.身分証明書の変更
バッジではなく身分証明書を持ち歩いてる人が多いと思います。身分証明書の事務所名変更を行うためにこの手続が必要です。提出した月の翌月末に完成するので、結構出来上がるのに時間がかかります。それまでは前の身分証明書を持っていて大丈夫(ぶっちゃけそのまま期限切れまで持っていても、裁判所の出入りとかでそんなに細かく見られてはいないようにも思えますが、まあここは書き換えておくべきかと)。3か月以内の写真が2枚必要。手数料が3000円ちょっと取られます。窓口に行かないとダメ。1と併せてやってしまいましょう。なお受領も窓口に本人か、弁護士の身分証明を持った代理人が行かないとダメ。

3.法テラスへの変更届出
国選とかの名簿登録している場合、法テラスに対して、所属事務所や電話番号等の変更の届出が必要です。これはFAXで済ませることが可能。事前提出も可能。

4.弁護士国保の変更届出
東京で弁護士をやる分には、所得にもよりますが、弁護士国保に入るのが圧倒的にお得な場合が多いかと思います。弁護士国保に既に入っている場合でも、事務所変更の際にはその届出が必要です。これはFAX不可なので、原本を弁護士会館14階の東京都弁護士国民健康保険組合に提出。

5.東弁協への変更届出
東京都弁護士協同組合にも変更届出が必要です。これに入る理由は、おそらく弁護士損害賠償保険に事務所単位で加入する際に全員入っておく必要があるからというだけの人が多いように思います(したがって変更手続も忘れやすい気がする)。これはFAXで済ませることが可能。

6.その他の加入している任意団体への届出
例えば全国倒産処理弁護士ネットワークや、刑事弁護フォーラム等の法律関係グループ、所属弁護士会の会派など。ここが結構たくさん入っている人は大変かもしれない(ここを網羅するのは無理ですすみません)。

ざっとまとめてみましたが、何か気がついたことがあればお知らせいただければどんどん加筆して良いものにしてみたいと思います(自分でも気付き次第足していきます)。

#弁護士 #転職 #弁護士会 #法律事務所

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