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【ネタバレ有り】アストラエアの白き永遠 感想【FD含】

こんにちは。
いつもこういったものはツイッターで投稿していますが、なにぶん今回はそれなりにしゃべる量があるので、久しぶりにnoteを使ってみます。


アストラエアの白き永遠 トップメニュー

さて、今回はFAVORITEさんの作品「アストラエアの白き永遠」です。
前々からプレイしたかったのですが、今回ついにプレイできました。
結果、予想以上に高評価をつけたい出来だったので、今回このように書き綴ってみたいと思います。
私事でアレですが、作品を知ったきっかけからいきましょうかね。

作品を知ったきっかけ

エロゲOP集みたいな動画で見た、Finale(FD)のOPです。

曲名は「ユーフォリアム」で、曲自体がとても気に入ったので印象に残っています。さらに追加情報として、サッポロが舞台というのも知ったので
道民としてやるしかないのでは?となった次第でございますね。


文体について

この作品は文体が非常に私に合っていると感じました。
シナリオライターはなかひろさんですね。
後で知りましたが、以前プレイした「保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手」も、なかひろさん担当されてました。


保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 トップメニュー


あの作品は個人的に興味のあるテーマだったので、興味を持ってシナリオを読み進めていましたね。その時は問題なく最後まで読み切ることが出来ましたので、やっぱりなかひろさんとの文の相性は良いみたいです。

今作(アストラエアの白き永遠、以下"アス永遠")の具体的な「良いね」と思ったポイントですが、やはり地の文ですね。
癖のない(たぶん?)文ですし、「……~~だ。」みたいな感じで
三点リーダからの断定文が個人的にお気に入りですね。
主人公に感情移入できる、、、というと語弊があるかもですが、とにかく主人公に対して気持ちよいイメージを持てる感じですね。
あとは「必要以上に"!"を多用しないこと」ですね。特にFDではなく本編。
基本的に冷静なタイプの主人公だから、というのもあると思いますが、感情描写(地の文)や台詞にしても「!」があまり登場しないんですね。
この点はとても良かったです。
ただFinale(FD)の方は、「!」が気持ち増えていたような気がしますね。
これは何かしらシナリオ的な意味があってのことなのか、そうでないのか…
頭があまり良くない私では、この問題は解けないようです。

各ルートの簡単な感想(本編&FD)

一夏ルート


一夏

元気いっぱいのザ・運動部系女の子!って感じで良かったです。
ムードメーカーという感じでしたが、やはり個別ルートではその裏の問題に触れていきましたね。
正確に難アリだけど、決して妹が嫌いだったり邪魔には思っていない不器用な姉。その間のすれ違いを描いたルートでした。
姉妹愛という言葉が適切かはわかりませんが、落ち込んだり諦めかけたりしながらも、ひたすらに前向きな一夏の姿は、見ていて良い気持ちになりました。

FDでは舞台が南の島からスタートでしたね。
FDの一夏ルートで一番印象に残っているのは、「走るのが好き」「走り続けたい」という一夏の設定と、姉との比較対照です。
ロケットを題材にして
 走る(地に足をつけ、周りを見ながら)一夏
 ロケット(周りを置いてけぼりにして)美晴さん
という件は、素直に「おぉ…!」となりました。すごい。
目標への近づき方が違うせいですれ違っていた姉妹でしたが、
FDでまた良い感じに落ち着くことが出来て良かったです。

琴里ルート


琴里

「好き→告白→キス→H」という王道の流れを崩す展開が印象的でした。
(キスに関しては陸の能力の設定上琴里ルートだけではなく致し方ない部分が大きいですが…)
はみ出しながら、遅れながら、進んでいく。
自分の大事にするもの、自分の気持ちに折り合いをつけながら
少しずつ、また急に加減速をしながら進んでいった恋愛模様でしたね。

FDでは本編初期や琴里以外のルートの彼女とは別人かのような積極性でしたねw
こういうギャップが好きな人はたまらないのかもしれないですね。
あまり関係ないですが、「琴」という漢字には個人的に思い入れがあるので
この漢字が付くヒロインが出てくると気になっちゃいますね。

落葉ルート


落葉

先に言っちゃいますが、今作で一番大好きなヒロインです。
FD含め全シナリオの中で一番泣いたルートです泣

落葉ルートは一般的に見て、かなり典型的な王道シナリオ構成なのかもしれませんが、私は結局こういうのに弱いみたいです。
自称シナリオゲーマーとか名乗ってますが、こういうのが良いんだよこういうのが…と思います…w

家庭を顧みない父親と、そんな父親を嫌悪する子どもという構図。
しかしその顧みない行動の裏には、世間一般の親のように子を思い愛しく思う父親がいました。
この作品全体のテーマでもありますが、まさに「家族愛」というやつでしょう。
男→女 の関係で「愛」といえば、恋愛に脳が持っていかれそうになりますが、落葉ルートでは親子関係ですからねぇ。親子愛、家族愛です。
とはいえエピローグ後やFDのシナリオの様子からして、意図的に悪親(?)を演じている部分があるように感じますね、あの父親は(笑)
あとHシーンはまさかの能力が関係してくる描写に。どちらかというと感情を目立つほど表に出さない落葉だからこそ、際立って有効に作用したといえるでしょうね。

シナリオ後半では泣くしか無いわこんなの!って感じで泣いてました。
しかも目尻に涙が浮かぶとかではなく、若干「ウッ」ってなる感じのガチ寄り泣きは久々でしたね。う~んきちんと解決して良かったです。

コロナルート


コロナ

時代が時代ならネタにされてそうなコロナルートです。
攻略対象のヒロインにコロナ入っているのに、「えっ??この子ロボット??うせやろ?」「いやでもなんか液体燃料飲んでるしなぁ…」
まさかロボットと人間の間の愛とかいう、「アンドロイドと人間」みたいな話なのかと思いつつも、「いや流石に人間では?」と思ってましたが
そのとおりでしたね。自己催眠とは…すごい。

研究所で雪ちゃんにルーンをもらい、それで迷惑をかけてしまった家族に申し訳が立たずに生きてきた、というこれまた家族絡みの暗い過去。
そんな彼女がルーンを好きになる、というのは普通考えにくいことかもしれませんね。
でも彼女は人類の未来、その希望を手繰り寄せるための能力、というカタチでルーンを誇るようになります。良い話じゃないですか…!
あ、でも終盤の地球帰還シーンのあれは、流石にぶっ飛びすぎでは?ww
でもまぁ男塾でも似たようなシーンがたしかありましたし、気にしなくて良いんですかね。(男塾ネタ一体何人がわかるのだろうか…)

りんねルート


りんね

実は妹だった系ヒロイン。
どちらかというとネタ要因みが多めな気がしたかと思えば、個別ルートではしっかりとヒロインヒロインしてました。
妹ではあるものの直系(?)ではないこともあり、背徳感みたいなものはそこまで感じないちょっとめずらしいタイプの妹ヒロインでした。
個人的に好きなのは、寒さに対する敵意の言葉と変顔、そしてしっかり者モードのお外りんねとこたつラブだらだらモードのお家りんねのギャップですねw

雪々ルート(本編)


雪々

各ヒロインルート終了後にちらっと登場する車椅子の女の子など、伏線が一気に回収されるグランドルート。
まぁ車椅子の女の子がまさかリアルに実在して登場するようになるのはちょっと予想外でしたが…w

幸の故郷である白い星を再現したあの世界、私はCLANNADの幻想世界を連想してやまなかったんですが、みなさんはどうですかね。
まぁあれは世界の属性やらなんやらがぜんぜん違うんですけどね(未だに幻想世界のことはきちんと理解しきれていなかったり)。
あとこれは言うしか無いんですが、雪ちゃんかわいかったよ雪ちゃん。
「ぱくぱく」「もぐもぐごっくん→もっくん」「~なんだよ。」といった喋り方がかわいいのである。


雪だるまつくろう

幸ルート(FD)

本編雪々ルートのIF的な感じ方で進めたFD専用ルートです。
本編雪々ルートとは最終的な関係が大きく変わります。
陸と雪ちゃんの相互依存関係ではなく、月ヶ咲に集まった能力者たちとの相互関係樹立エンド。
FD雪ちゃんルートでは、2人だけの相互関係故の苦労が描かれるので
そういった意味ではこの幸ルートは雪ちゃんルートよりもハッピーなエンドといえそう。
が、穿った見方をすれば陸と雪ちゃんの2人だけの感情で言えば雪ちゃんルートのほうが絆はより深まったかもしれないですし、ここはプレイヤーのよりそうですね。
個人的には幸ルートの終わり方のほうが好みですね。

幸お姉ちゃんはとってもお姉ちゃんお姉ちゃんしてました。
アルティメットコツンは絶妙にダサいがそれが幸お姉ちゃんぽくて良いですねw
また同居生活も充実してそうな描写で良かった。
ラストのラスト(砂浜のシーン)もとても良かったですね~。
ああいう未来の片鱗がチラ見できるような終わり方は好物かもしれないです。

雪ちゃんルート(FD)

前項の幸ルートでちらっと触れましたが、陸と雪ちゃんの相互関係エンドですね。休息を取ればある程度回復するのは、FAVORITEさんらしく
重くなりすぎない良い塩梅の設定だなぁと思います。

その他

その他のキャラについて少しだけ。

大神さん。
ネタ要員ww
過去作ネタ一手に引受人ですねww
同FAVORITEさんの過去作「星空のメモリア」ネタを何度も登場させる、自称伏線ヒロインでした。
いやぁ良いキャラしてますねぇ…笑いましたw

うさうさ
あの謎生物。名前と見た目から、勝手にCV藤咲ウサという設定を脳内で勝手に確定させて読んでましたw
あと普通にかわいいですよね。うさうさグッズちょっと欲しいなぁ…

FD葉月サイドストーリー
あのーこの作品、葉月のかわいさがぶっちぎりで群を抜いてませんか???
本当にかわいいです。スクリーンショットフォルダは葉月の台詞のシーンが何枚もあります。
サイドストーリーがあると知って、「まさかエロか…?葉月のエロなのか……!?」と思いつつ、「いや葉月はエロはまだいらない。癒やしの存在だから…!」と複雑な気持ちで読み進めました。
結果大満足でした^^
実に葉月らしいサイドストーリーで、読んでてほのぼのするし癒やされるし最高でしたね~~~
個人的にはあまりほのぼのは得意ではないのですが、葉月サイドストーリーはめっちゃ良かったですねぇ。
葉月ファンのロリコンはとてもうれしい、大満足のシナリオでした。
本編、FD通して一番最後のシナリオに残しておいて大正解でした!

まとめ

2023年入ってからプレイした作品の中では
かなり高評価をつけたいと思った作品でした。
世界観やキャラクターの魅力、シナリオ展開、BGMにボーカル曲まで全て含めて、高水準な作品だと思います。
ある一点がぶっちぎり抜けて強いというよりは、バランス型で広くボディブロー決めてこようとしてる作品、みたいな印象です。
作品パッケージ同梱のボーカル曲アルバムは気に入って、寝る前とかによく聴いてますしね。
ちなみに私は本編だけ最初買いましたが、途中で「いやこれは面白い、FDも買わねば」と思い追加で購入、本編雪々ルートの手前くらいでFD到着、本編終了後そのままFDへ、、、という最高の流れで楽しめました。

葉月はじめ月ヶ園の園児たちのかわいさがかなり高め。ロリコンとしてはたまりませんでしたねー。そして彼女らに対して無理にエロを振らず、あくまで癒やしの存在(個人の感想)として位置づけてくれたことに感謝です。

まだ言いたい細かいことはある気はしますが、ある程度思いの丈を書き出すことが出来たので、この辺にしておきます。
絵柄がちょっと合わない、という人以外には割と広くオススメできる作品だと思います。
気になった方は是非プレイしてみては!!

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