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普段着のキモノへ

 ポリマークレイという樹脂粘土を組んで、ミルフィオリ(どこを切っても同じ模様が出るいわゆる金太郎飴状のモノ)を作り、作品に仕上げるという手工芸を長年やっている。
 以前はネックレスやピアス、ブレスレット、リング、ブローチなどのアクセサリーが多かったが、最近はもっぱら帯留めに特化している。というのも、需要があるからだ。

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↑ミルフィオリ(金太郎飴状のもの)をつくり、↓作品(帯留め)に応用

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 ちょっと前までは和装といえば、高額、自分で着られない、特別な日の装い、といったイメージが強かった。しかし、最近は木綿や麻などの“洗える”カジュアルな着物を着る人が増えた。着付けや帯結びも、今ではyoutubeを見ればなんとかなる。習うより慣れろ、という感覚で自由なコーディネートを楽しんでいる若者も多い。それでいいと思う。そもそも着物は日本人の普段着だったわけで、普段着の素材に高級な正絹は釣り合わない。サザエさんの“フネさん”は毎日着物で家事をやっているけれど、アレは絶対正絹じゃないと思う(笑)。

 「正絹以外の着物で街に出るものではない」という専門家?もいるようだが、そんなのはハイハイと聞き流して出かけよう。洋服と同じで、着たいものを好きなように着ればいい。
 もちろん、冠婚葬祭や入学式・卒業式などは、別。礼装・正装としての着物、普段着としての着物、使い分けは必要だ。

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