日記 久遠千歳の引退

このnoteは感情的な部分と気持ち悪い成分を多く含むので苦手な人は見ないでね。



先日あるVtuberが引退した。にじさんじ所属であったため知名度は相当にあったと思う。多くの人に惜しまれる引退だった。本人のツイッターを見てもらえればわかると思うが、本当に多くの人に愛されていた。まあ、こんなことが書きたいんじゃないしここまでは導入みたいなものなので聞き流してほしい。

出会いは今年の1月だった。最初に見ようとしたきっかけは見た目だった。にじさんじの新人ということと、見た目が好きだったというただそれだけの理由で久遠千歳という少女を見始めた。まあでもきっかけは誰でもそんなもんだと思うのでそれは別にどうでもいい。ただ、初配信でイメージとのギャップにやられた。オタクはそういうの好きなんだよ、本当に。ギャップ萌えとてもいいよね、ギャップ萌え。

見ていくうちに様々な魅力に気付かされてもっと好きになっていった。もともと自分が歌が好きなのもあってどんどん沼に落ちてった。割とゲーム実況のゲームチョイスを明らかに間違えてることが多かったけどその不安定な実況も好きだった。不安定で、自分がみてないと消えてしまいそうで、この先も見続けていたいと思う不思議な気持ち。これが推すということなのかなと思った。花譜の時はあまり推すという感覚がなかった。早い段階からVtuberではなくアーティストとしてみていたため自分の推しというよりも自分は花譜のファンであるという意識のほうが強かった。そういう意味では初めてまともに推しといえるような存在だったのかもしれない。

配信を楽しみに毎日を過ごす日々だった。告知があるたびに次があることに喜んで、配信を待つ楽しい時間を過ごして何回も4秒待った。配信中は本当に楽しくて、帰りの電車内でスマホを見ながらにやけてる不審者に何回もなった。


引退発表の前日から泣いていた。大事なお知らせという一文を見て、この流れは引退なのかなという冷静な自分とそれを認めたくないがために必死に否定する材料を探す自分がいた。夜ご飯は味がしなかったし睡眠も浅かった。当日はなぜか落ち着いていた。15時になる前にくだらないツイートをする程度の余裕はあった。でも、引退発表は重かった。覚悟していたはずなのに、スマホをぶん投げて泣くことしかできなかった。花譜を好きになって以降泣くことは増えたけど、こんなに悲しくて泣いたのは久し振りぶりだった。それでもその日は仕事があって何とか行ったけど仕事中に2年ぶりの鼻血をだした。何もしてないのにストレスだけで鼻血って出るんだね、賢くなった。久遠を追いかけていた過去を振り返りながらぼーっと過ごしていたら、もう31日になってた。31日もあっという間に終わって、気が付いた時には歌動画以外が消えていた。もっと見ればよかったとも思うし、どうせ泣いて見えないだろうから見なくてよかったとも思う。
そうか、もう更新はないんだ。そうなんだ。


歌だけが残った。これは久遠がいた証。不老不死のどこか不安定で儚げな一人の少女が確かに生きていた証明だ。自分たちがみていたのは夢でも幻でもなくて確かに生きていた一人の少女だと。
忘れない。忘れないよ、絶対に。

なあ久遠、不老不死の呪いは解けたんだね。うれしいよ。あんなに死にたがっていてようやく死ぬことができるようになったもんな。でもさ、悲しいよ。もう俺たちの前に姿を見せてくれないのかい?君にとっては何気ない言動の一つ一つかもしれないけど、それが多くの人の救いになってたんだよ。雑談が好きだった。少しでも久遠のことがわかった気分にさせてくれて。ゲーム実況が好きだった。ポンコツなところはあるし突然叫びだすけど、感情の起伏が肌で感じられるのが楽しかった。歌が好きだった。普段の言動からは考えられないほどのクオリティと歌唱力で全力で殴り掛かってくる歌が好きだった。

久遠千歳が好きだった。



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