回遊性ある動線計画
ロビー邸/2
ロビー邸の建物計画では、1階にはビリヤードルームと娯楽室を配し、メインのリビングは2階に配され、景観を眺め渡せると同時に、外から覗き込まれないようにもなっています。
リビングとダイニングのスペースはゆったり造られ、それを隔てるように中央に暖炉が設置されています。
本来壁に付けられていた暖炉を中央に配することで、中心性を作り出しながらも、行き止まりのない、回遊性のある導線を実現しています。
アートガラスの窓やドアを配することで、壁面は装飾を施したスクリーンとなり、太陽の移ろいにつれて室内空間を光と影の模様の変化で賑わせていました。
ロビー邸は、ライトが理想とした交響楽のような建築を実現した稀有な例の一つなのです。
ライトはロビー邸をもって次のように語っています。
「このように住まいを完全なる芸術にすることは、それ自体が、孤立した彫像や絵画などよりもはるかに表現性豊かで美しく、暮らしに深く結びついたものだ。そればかりか、住う人のニーズに、より自由にかつぴったりと沿うものでもある。色や模様の調和が取れ、実用的で、それ自体が個性豊かに住う人を表している。これこそ、現代アメリカの好機である。」
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