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敷地を読む。


砺波の家4/
住宅計画では、平面から断面、構造や開口まで、その成立に敷地環境が大きく起因してきます。
それは、街とどのように繋がっていくかを考えていく行為であると同時に、繋がろうとしながらも譲り合い、協調していく姿勢でもあります。

砺波の家の北面には大きな桜の木をたづさえた、広い公園が広がっています。
私生活を守りながらもこの公園と繋がる配置計画を重要視しながら計画を考えていきました。

結果的に形成されたのは、プライバシーを守りながら大きな木を前にしてリビングを設置すると同時にその周囲から、公園の環境が敷地内にやんわり溶け込んでいく建物の配置計画。

この家が持つ大きな軒下は公園の東屋のような振る舞いを持ちます。

「敷地を読む」ことは、敷地境界線が与えた形を超えて、そこに地形や都市のダイナミズム、息づく暮らしを自分たちの敷地に取り込む作業なのかもしれません。

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