Ohashi / 一級建築士

一級建築士の試験について発信します。 試験を通じて感じたことを伝えられたらと思っていま…

Ohashi / 一級建築士

一級建築士の試験について発信します。 試験を通じて感じたことを伝えられたらと思っています。

最近の記事

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R1 本試験復元

製図試験で合格に最短でたどり着くには、ゴールの設定を誤らないということが重要です。 そのためには、他の受験者がどのような解答をして、合格・不合格になったのかを知るという方法があります。 最近は、Twitterなどで復元図面をアップしている方も多いので、SNSを活用することは有効な手段です。 今回は、私の復元図面を載せていきます。 ※私の図面が完璧ということは決してなく、多くの減点項目があります。ご自身の経験を元に減点のされ方について参考にしていただければと思っています

    • 試験に落ちにくい図面の描き方

      建築士試験において、「絶対に合格する図面」をいうものは、基本的に存在しないと思って間違いないです。※ ※設計製図試験合格者の上位1割は、他に圧倒的な差がついた図面になっているという噂ですが、それ以外は、ランクⅠとⅡの間には、大きな差がないということも言われています。 しかしながら、タイトルにもある通り、「不合格になりにくい図面」というものは存在すると思っています。 「不合格になりにくい図面」は、先述の※中のランクⅠ,Ⅱを分ける、僅かな違いきっちりと押さえた図面を指します

      • 関連法規について

        高さ制限建築士の試験において、関係する高さの制限は、 《 道路斜線 》です。 簡単に言えば、道路の反対側から、住居系1:1.25・商業系1:1.5の斜線が上がっていくものです。 それに加えて、後退距離や適用距離などの緩和規定が絡んできます。 試験においては、複雑なものは出題されません。 実務上は、建物に対して平行に道路があることの方が少ない(?)気がしますし、そんな時の後退距離は、特定行政庁や指定確認検査機関よって法解釈が若干異なる時があるからです。 適用距離は、20

        • 令和2年度 課題発表

          製図試験は、どんな時も論理的思考で構成され、創造力は不要です。 令和2年度の製図試験も課題が発表され、ご承知の通り、 『高齢者介護施設』 となりました。 類似問題過去の類似問題は、 ◆平成27年のサ高住 ◆平成23年の介護老人保健施設 です。 要求図書・1階平面図・配置図(縮尺1/200) ・各階平面図(縮尺1/200)    ※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定します。 ・断面図(縮尺1/200) ・面積表 ・計画の要点等     

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          「分からない」ということ

          建築士になるには、(なってからも)日常の継続的学習が欠かせません。 でも、それがなかなか難しい。 特に、建築士に合格するまでは、「合格」という結果が出なければ、その過程などは無意味と思えるほどで、忍耐の必要なものだと思います。 そんな継続的学習ができる人とできない人の差は何だろうと考えると、 知らない、分からないことに対してどういう気持ちで対峙するかだと思っています。 私は、「分からない」ということは、自分の知識を増やすチャンスだと思っていますし、とてもワクワクしま

          「分からない」ということ

          建築士試験と道具(第2弾)

          このページは下記URLへ移行しました。 https://lab-architecturaltechnology.com/1380

          建築士試験と道具(第2弾)

          R1本試験復元の補足

          前回の更新で、多目的ホールの設置階について、問題を見た瞬間に3階だと思ったと書いたのですが、その理由を補足したいと思います。 前提としてまず、多目的ホール(200㎡~)に付随する空間として、ホワイエ(50㎡)と空調機械室と倉庫(計25~30㎡程度)があります。 各階面積・動線1階に設けるということは、エントランスホールに加えて管理部門やカフェ、ショップが同一階となります。 感覚的に、面積が苦しいと思いませんか? 2階は、屋上庭園、市民アトリエに階指定があることから、2階

          R1本試験復元の補足

          一級建築士と目標

          今回は、論理的な部分から少し離れて、精神的な部分についてお伝えできればと思います。 合格への動機づけ一級建築士試験に合格するためにはモチベーションの維持はとても重要です。 ただし、【一級建築士試験の合格】だけを目標にするとモチベーションを維持しにくいです。 なぜならば、試験の合格を目標にすると、「頑張っている自分」に酔いやすく、ゴールを見失なったり、思い通りにいかない現実に挫折しやすくなったりするからです。 一級建築士合格は通過点で、その先で何がしたいのかを考えることが非

          一級建築士と目標

          試験合格に向けての勉強時間

          一級建築士試験合格の近道は、 学習時間を確保することです。 今回は、建築士試験に向け邸の勉強時間について書いていこうと思います。 学科試験を受験したのは、ちょっと前の話で生きたお話ができないので製図試験に向けての学習時間について書いていきます。 1週間20時間一級建築士試験合格のための自宅での学習時間として目安になるのが、 1週間に20時間です。 (※これは資格学校に通っている方の講習日(水もしくは日曜日)以外の6日間の目安です。) 実際には、独学の方は、これに加え1

          試験合格に向けての勉強時間

          外部計画の基本と本試験考察

          今回は、外部計画の基本と近年の本試験標準解答例を考察していきたいと思います。 §1 外部計画の基本外部計画の基本を ・アプローチ ・駐車場配置 ・屋外広場 に分けて書いていきます。 1.1 アプローチの基本アプローチの基本は、 敷地長辺 もしくは 幅員が広い道路 からアプローチすることです。 なぜ、これらの位置からアプローチするかというのは、理由があって、 利用者の流れを考慮するからです。 これは、近年の本試験では非常に大切な考え方です。 1.2 駐車場配置の基本駐

          外部計画の基本と本試験考察

          長期製図講座

          このnoteは、 「独学受験者に有益な情報を」 というコンセプトで始めましたが、 今回は、開講間近ということで、長期の製図講座について書いていきたいと思います。 残念ながら不合格となり、再度受験される方は、資格学校の長期製図講座を受講される方も多いことと思います。 また、台風による再試験を受験された方は、合格発表から日が浅く、どうするのか決めきれていない方も見受けられるようです。 決めきれていないという方に向けて、講座の良いところ、悪いところを踏まえつつ、2年も長期製図講座

          一級建築士と時間

          一級建築士に合格するために必要なことのひとつが 時間管理 です。 今回は、一級建築士合格に必要な『時間』について書いていきたいと思います。 大きな括りでの『時間』一級建築士合格に最低必要な時間は1年です。 ただ、本当に優秀な方以外は、2年、3年とかかる方も多いです。 一級建築士の受験資格(改正前)は大卒後実務2年なので、最短で24歳で初めて受験ができます。 そのため、20代合格者の多くが27~29歳です。 (合格者の平均年齢は約32歳) 人生で重要な時期といえる20代

          一級建築士と時間

          自己紹介 と R1一級建築士試験で感じた事

           はじめまして。Ohashiです。 これから不定期で一級建築士試験について書いていきたいと思います。 自己紹介1991年6月生。静岡県某政令指定都市在住。 建築を勉強し始めたのは、地元の工業高校建築科に入学してから。 大学は、名古屋にある誰でも入れそうな私立大学の工学部建築学科。 大学卒業後は、地元に戻り、地場のゼネコンに入社。 24才で二級建築士に合格。 H29年に最低点数で一級建築士 学科試験に合格。 この年、製図はランクⅣ。← 諸事情あって勉強せずに雰囲気を感

          自己紹介 と R1一級建築士試験で感じた事