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一級建築士と目標

今回は、論理的な部分から少し離れて、精神的な部分についてお伝えできればと思います。


合格への動機づけ

一級建築士試験に合格するためにはモチベーションの維持はとても重要です。
ただし、【一級建築士試験の合格】だけを目標にするとモチベーションを維持しにくいです。
なぜならば、試験の合格を目標にすると、「頑張っている自分」に酔いやすく、ゴールを見失なったり、思い通りにいかない現実に挫折しやすくなったりするからです。

一級建築士合格は通過点で、その先で何がしたいのかを考えることが非常に重要なのです。

たとえば、【大きな建物を設計・監理したい】や【クライアントからの信頼を得たい】等もありますし、【給料を少しでも多く貰いたい】という人もいるでしょう。中には、【一級建築士に合格して合コンでモテたい】という人もいるかもしれません。

なんでもいいんです。

合格した先を思い描いて努力することが、合格する為なのはもちろん、合格した後にもその姿勢は生きてくると思います。

個人的には、きっかけは不純な方が長続きすると思っているので、【合コンで――】は比較的おすすめです。


また、モチベーションを維持するためには、建築をどれだけ好きか、どれだけ知りたいと思うかも重要です。

経験上、一級建築士に合格する人たちは、本当に建築のことが好きで、合格できない人から見れば引くほど勉強しています。

私が、まだ合格できていなかったときは、そのような人を見て、そこまでやる必要あるのかと思っていましたし、「知識欲の化け物」だなと思っていました。

ですが、合格に近づくにつれ、「知識欲の――」だと思う人が少なくなった感覚があります。
延いては、自分が「知識欲の――」に近づいたかなと思っています。

合格と自分の距離

モチベーションの維持と同じくらい重要なのが、自分の現在地を確認することです。

製図試験初年度の方は、合格までに何が必要なのか早く知ることが必要です。

製図試験2年目、3年目の方は前年の自分に何が足りなかったのか早いうちに確認することが大切です。

特に、製図試験で2年目、3年目を迎えるということは、残念ながら、他の人と比べて、できていなかったということであり、それを受け入れることが合格への第一歩です。(一概に能力がなかったということではないです。)

そして、そこから試験合格という結果に向けて、何をどの時期にすべきかを全て『逆算』します。
現状からやらなければならないことを闇雲にこなしていくだけでは、圧倒的に時間が足りませんし、数多くいる競争相手よりも頭ひとつ抜け出すことはできません。

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そのため、試験に合格するためには何をやるかだけでなく、どの時期にやるのか、また、その時期には何ができるようになっていなければならないのか等、予め目安となる通過点を決めておくべきです。

さらには、自分一人だけでは、ゴールを見失いがちなので、他の受験者と情報共有することをおすすめします。

独学の方でも、今の時代なら様々なつながり方がありますし、資格学校に通われている方は、同じ講習を受けている人たちと積極的に情報交換するといいです。

また、そのような人たちを仲間だと思い、一緒に合格したいと思うようになれば、合格がさらに近づきます。
間違っても、蹴落とそうだなんて考えてはだめです。そのような人は、必ず自分が蹴落とされます。

合格の先には

合格の先には、合格した人にしか見えない景色が待っています。

自分の可能性が、一段と広がった気がします。
とても大きな自信になります。

今まで、自分と向き合ってこなかった方も、これを機に、人生で一度くらい本気になりましょう。


今回は、ここまでとします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

初回の更新から今回まで6週に亘り、毎週更新してきましたが、新年度からは、隔週くらいのペースで思っていることをお伝えできればと思っています。
Twitterの更新は

というのも、令和2年度の技術士 1次試験に向けて、勉強を始めるからです。

私の今の仕事は、メインが水道の設計でして、一級建築士の後は、技術士(上下水道部門)を目指します。

どんな時も、自分の軸足は建物の中(=建築)なのですが、できることを増やしたいなと思っております。

Ohashi

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