労働者派遣法って、ザルなの?
目次 ◇その1◇ 手配師とは ◇その2◇ 口入れ屋? ◇その3◇ 労働者派遣法とは? ◇おまけ◇ 推薦図書の紹介
まずは、労働者派遣事業者とはどんな業態なのでしょうか? 手配師(口入れ屋)についてみてみましょう。
関西では口入れ屋と呼ばれていたそうです。
桂米朝師匠、桂枝雀師匠、古今亭志ん朝師匠の口入れ屋をお楽しみください。
江戸の中期以降の大名行列は人員のアウトソーシングがされていました。
超高速参勤交代にあったようにチェックポイントである宿場町での行列で派遣労働者が活躍していました。
では、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則」いわゆる労働者派遣法についてみてみましょう。
では、この法律を違反するとどうなるのでしょうか?
上記の内容を抜粋すると罰則は次の4段階があるそうです。
1) 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務(性風俗業の派遣)への労働者を派遣をした者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金
2) 他人名義や虚偽の申請をして一般労働者派遣事業を行った者、若しくは停止命令又は特定労働者派遣事業の廃止命令又は全部若しくは一部の停止命令に違反した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金
3) 無届で特定労働者派遣事業や派遣就業に係る労働者派遣の停止命令に違反をしたり、厚生労働大臣が報告を求めたにもかかわらず報告をしない又は虚偽報告、厚生労働大臣が行う立入り若しくは検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の陳述をした者は、6月以下の懲役又は30万円以下の罰金
4) 厚生労働大臣に提出する届出書及びその届出書に添付する書類等に虚偽の記載をして提出し、厚生労働大臣が所属の職員に命じて行う立入り若しくは検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の陳述などの違反行為をした者や法人は、30万円以下の罰金
簡単にみてわかると思いますが、性風俗産業への派遣と事業の未届や虚偽記載、立ち入り検査の拒否や妨害しか規制していいないザル法です。
これでブラック派遣の一端を知ることができます。 中沢彰吾さんの中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇をおススメします。