施工【コンクリート工事/コンクリートの強度】

コンクリートの強度とは

  • コンクリートの強度には、大きく「2つ」の考え方があり、細かく分けると全部で「6つ」の強度がある

    1. 「設計」上の強度

      1. 設計基準強度

      2. 耐久設計基準強度

      3. 品質基準強度

    2. 「施工」上の強度

      1. 調合管理強度

      2. 調合強度

      3. 呼び強度

設計基準強度(Fc)

  • 「構造設計」時に考慮するコンクリートの圧縮強度

  • 記号:Fc(Force Concrete)

耐久設計基準強度(Fd)

  • 「耐久性」を確保するために必要とされる圧縮強度

  • 記号:Fd(Force Durability)

品質基準強度(Fq)

  • 要求「品質」を得るために必要とされる圧縮強度

  • 記号:Fq(Force Quality)

  • 「設計基準強度(Fc)」と「耐久設計基準強度(Fd)」の大きい方の値

調合管理強度(Fm)

  • コンクリートを作る際に絶対に確保しなければならない圧縮強度

  • 標準養生(20℃水中養生)の供試体が持つべき強度

  • 記号:Fm(Force Management)

  • 「品質基準強度(Fq)」に「構造体強度補正値」を加えた値
    構造体強度補正値とは

    1. コンクリートは、均質な強度が得られるとは限らない

    2. 外気温により強度の補正値が変わる

    3. 「セメントの種類」と「予測平均気温」によって数値が決められている

調合強度(F)

  • コンクリートの調合を定める場合に、目標とする平均の圧縮強度

  • 記号:F(Force)

  • 「調合管理強度」に「誤差」を考慮した値

呼び強度

  • コンクリートを発注する際の圧縮強度

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