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建築設備士1次試験総括【費用から勉強スケジュールまで】

前回、乞うご期待ください!と言ってから4か月も経ってしまい、建築設備士の1次試験が先日終わってしまいました。

その結果は以下の通りです。

●建築一般知識 23/27点
●建築法規 18/19点
●建築設備 44/60点
合計 84点

総合資格の即日採点サービスの結果ですが、基準点が70点なのでおそらく大丈夫でしょう!

ということで、いろいろ試したことが合格ということで実証できたので、建築設備士について総括していきたいと思います。


建築設備士1次試験合格までにかかった費用

まずは建築設備士にかかるお金から。

●受験料:36,900円
●問題集(過去問):4,400円
●参考書:3,300円 ←正直いらなかった
●法令集:4,400円
●アプリ:0円
合計:49,000円

学校はもちろん、模試も受けなかったので、おそらくこれがミニマムな費用だと思います。参考書は正直ほとんど使わなかったので45,000円くらいではいけるかな…

ちなみに2次試験は、(一社)日本設備設計事務所協会連合会の講習会にいくのがオススメのようなので、これが25,000円かかります。

今のところ2次試験対策として、このほかに学校に通うつもりはありません。

したがって、1次、2次を合わせて7万円程度かかるのが建築設備士という資格です。これが高いか、安いかは…後ほど。

1次試験の構成

1次試験は先述した通り、
①建築一般知識(27問)+建築法令(18問):2時間半
②建築設備(60問):3時間半
という2つの試験が1日がかりで行われます。それぞれ感想を述べます。

建築一般知識+建築法令

一級建築士試験と比べると、はっきり言って簡単です。

建築一般知識について言えば、計画・環境・構造・施工がまんべんなく出る感じですが、いずれも一級建築士より浅いです。
さすがに環境は同じレベルか、少し難しいものがあったかな…

また、一級建築士の法令試験といえば、まるでスポーツのように、減っていく試験時間のプレッシャーをものすごく受けながら、半ばオートマティックに法令集を引く手が動くほどの鍛錬が求められる試験ですが、

建築設備士の法令試験は、一般知識と同じ枠での試験ということもあって、1問1問丁寧に法令集を引いていっても時間が余るくらい余裕があります。

法令集を作りこんでいれば、過去問を繰り返し解く必要などないくらいです。しかし、試験会場で回りを見渡すと意外なほどに法令集を作りこんでいない。デフォルトでついているインデックスしか貼っていなかったり、そのインデックスすら貼っていない人もいました。

建築設備

まず、時間が長い。とにかく長い!
四肢択一の問題に3時間半もかかるわけないだろ…
1時間半もあれば解くのは終わり、どんなに丁寧に見直ししても1時間半は余ります。

それなのに最後までいないと問題を持ち帰らせてもらえない(=自己採点ができない)から、仕方なく残るしかない…

と思いきや、試験会場は意外と途中退出する人が結構いる。(1時間半経過以降は途中退出可。ただし問題は持ち帰れない。)

4割くらい帰ったかな…よほど自信があるか、会社から義務的に受けさせられていたかのどちらかだろう…

難易度としてはさすがに難しかったです。給排水、空調、電気が出るので、自分が仕事上直接関わらない分野はイチから勉強が必要です。

勉強スケジュール

1次試験にどう合格するか、という話に入っていきたいと思います。

6月下旬の試験に向けて3月から約4カ月計画で始めました。
というか、各問題集や法令集は2月発売なのでそれより早く始めようがありません。

●3月  建築一般知識(リハビリ)
●4月~ 建築設備
●5月~ 法令集つくりこみ&建築設備2周目
●6月~ ひたすら過去問周回

3月

3月はリハビリと書いた通り、1級建築士の勉強を思い出して試験仕様の頭を構築していきます。前述した通り、それほど難しい問題はないのでおそらくあっさり5年分で来てしまうと思います。
建築設備から取り組まないというのがポイントです!一般知識というライトな分野から取り組み、脳の報酬系をどんどん刺激してあげましょう!

4月

打って変わって4月は一番しんどかった気がします。
もともと建築設備が一番難しいだろうという想定はしていましたが、まずは問題に書かれている日本語を理解するのに苦労しました。体感的には建築一般知識の5倍くらい時間がかかります。
問題にぶつかっては用語の意味から調べ、次の問題に行ったらまた新しい用語の意味を調べ…というのをひたすら繰り返していきます。
「本当にこんなレベルから受かるんだろうか…?」と不安になると思います。大丈夫です!私もそんなレベルから合格できたのですから。

5月

5月からは法令集づくり。
基本的には問題集で問題に出てきた箇所にアンダーラインを引きつつ、解いていきます。ここでのポイントが「1級建築士で作った法令集の活用」!!
私は1級建築士は総合資格の法令集を使っていましたが、あのアンダーラインの引き方は本当に優秀です。
問題に出てきた箇所をアンダーラインする際には、1級建築士法令集を隣に置いて、建築設備士法令集の線を引くときはその1級建築士法令集を見ながら引いていました。
さらにポイントが、1級建築士法令集の上辺についているインデックスを建築設備士法令集にも同じように自分オリジナルでつける!です。建築設備士法令集のインデックスは気が利いていないあっさりしたものしかついていないので、それでは試験の時に時間がかかってしまいます。それを補助する方法として、1級建築士法令集インデックスを活用するのです。それで十分合格点に持っていけます。

6月

6月に入ったらひたすら問題集を周回です。
だいたい間違えやすい問題は絞られてくるので、そういった問題に重点を置いて、弱点を克服していきます。

いったん、まとめ

ここまで建築設備士の費用、当日の試験、勉強スケジュールについて述べさせていただきました。次回はもっと細かく、それぞれの科目についてどのように勉強していったかを解説したいと思います。

お時間あったら是非ご覧ください。それでは。

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