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【感想】「劇場版」ノベルゲーム『everlasting flowers』で、"エバ泣き"【顔がいい】

※ほぼネタバレありません

どうも、スプライト・エルフです

禁止だ禁止

今回はあのお騒がせ系エロゲメーカーspriteが送る全年齢向け完全新作ノベルゲーム『everlasting flowers』をプレイしました

Switch、PS4、Steamで発売中
通常版6980円

まずは今作の概要から紹介

あらすじ

知らない街への引っ越しを機に、有名女子校に進学した坂下深菜。
お嬢様ばかりのクラスに馴染めず、一年前に不登校になり部屋に籠っていた。
ゆっくりと進む時間。永遠のような一日。窒息しそうな日々。
部屋の中でドライフラワーを見つめながら、『私の居場所はここしかない、ずっとこの部屋にいるしかないんだ』と、深菜は自分に言い聞かせた。

星野蘭は恵まれた家に生まれ、両親に敷かれたレールの上を歩んできた。しかし、幸せな生活は徐々に壊れていき、自分が誰にも愛されていないと思い知る。

そんな二人がとあるペンションで出会い、夏の一ヶ月を一緒に過ごすことになった。
楽しい時間、癒される心。誰も信じない、裏切られてもいいと思えるような人にはもう出会えないと思っていたのに。
柳瀬美智子、成瀬陽毬たちと共に、ずっとここにいたいと思い始める。
しかし橘紗波は、それは自分が本当に向かわなければならない場所から目を背け、逃げているだけだと指摘する。

本音で話すことから逃げてきた。学校からも逃げて、友達からも逃げて、自分のことを好きな人なんて誰もいないと思っていた。
駄目な自分に向き合うのが辛い。あの部屋に帰りたくない、昔の自分に戻るのが怖い。
時間が少なくなる中で、最後まで自分の居場所を探そうとする深菜に、蘭は――。

小さな町で出会った二人の成長物語

https://sprite.net/everlastingflowers/story

登場人物

・坂下深菜
陰キャいじめられっ子引きこもり。顔がいい

・星野蘭
陰キャ坂下深菜を導く陽キャ。顔がいい2

・柳瀬美智子
ペンションのオーナー。少女らの成長を見守る良き大人枠。かっこいい

・成瀬陽毬
ペンションの看板娘。よくできたしっかり者。かわいい

・橘紗波
謎のお姉さん。顔がいい3

おーええやん。気に入ったわ(関西クレーマー)
清涼感やな〜

今作はspriteが展開するFILMIC NOVELブランドの第2作。どういうことだ?(桐生一馬)
タフってなんだよ(文脈無視)

FILMIC NOVELとは

  • 長さよりもクオリティ・多彩なCGによる演出を重視

  • シネマティックな構図を中心としたビジュアル
    ストーリー・ビジュアル・音楽を融合させた映画的作品

  • 長い作品をプレイする時間がないという方が多い今の時代に合わせ、劇場版のように短く凝縮した上で、イラストをふんだんに使い演出に力を入れてクオリティを高めています。

「劇場版ノベルゲーム」的なものを目指して作られているのか。へぇー(テコ朴)

違う

実際、筆者がプレイした際はテキストを全てオートモードで流して約10時間でエンディングといった感じ。ちなみに選択肢とかは無い一本道シナリオ
この価格帯の一般的な大作ノベルゲームと比べればかなり控えめなボリュームである。ぼったくりやろこれ!(関西クレーマー)

ハッキリ言ってボリュームを考えたら死ぬほど舐めた価格設定でお高く止まった高級ノベルゲームといった感じであるが、このコンテンツ高速消費時代に合わせた、「プレイ時間より質」というコンセプトには素直に感心
学生時代はゲームなんて無限に遊べたもんだが社会人になってからはそうもいかず、一本のゲームを遊び終えるのに何ヶ月もかけるという人は多いだろう

どんなにクライマックスが良くてもおもんない日常シーンがダラダラ続いてダレる作品は死ぬほど見てきたので、こういう考えのメーカーがあってもいいんじゃないかという個人的な意見
最初から最後までつまらない瞬間が無く面白いって大事なんだよね

AよりもBを評価したい派のおれです(グリザイアは神ゲーです)

ゴチャゴチャ言ったけど結局このゲームはどうなんだと。というわけでここからは実際にプレイした感想です




感想

グラフィック・演出面

とにかく綺麗の一言。FILMIC NOVELのコンセプトをしっかり完済している感
序盤からありえない量のスチルをお出ししてくる。ちゃんと調べた訳じゃないが立ち絵でキャラクターが喋っているシーンよりも多いんじゃないかという勢いで、まさに「映画のような」ゲーム体験。短いながらもしっかり価格分の手間はかかってんだなという感想
個人的に全文ウェイト最低設定のオートモードで「鑑賞する」ように読むのがオススメです

(差分で稼いでる分も結構あるが)大量のスチルを眺めているだけで満足感があるので、読み物がついた画集と思って購入もアリと思います。マジで綺麗なので

清涼感やな〜

ストーリー

今作は深菜と蘭、二人の精神的な成長を描いた物語であり、そのテーマは最後までブレずに一貫していると感じた

プレイしていて特徴的に感じたのは「いじめをいじめっ子だけの問題と捉えていない」というところ

被害者がどうしようもないことが原因の場合は別として、フィクションの中のいじめという問題は「いじめっ子=100%の元凶」「何も悪いことをしてない子に降りかかる災い」みたいな扱いをされがちであるが、実際はそんなことはない
現実のいじめは「加害者側に100%非があり(重要)、被害者側に100%では無いにしろ原因がある」というのが常である。空気が読めないとか文句ばっかり言うとか
俺チンカスに…俺チンカスだった…(悟り)と自己分析し、自分を変えていくことがいじめ脱却の必須事項だろう

自己分析が出来て偉い深菜さん

今作では主人公、深菜のネガティブ思考・自己中心的な、精神的に幼い描写が度々差し込まれる(たまに読者目線でも「コイツウザいな…」ってなる)(でも顔がいいから許す)

いじめを加害者だけの問題と考えるのは簡単だけれど、それでもこういった描写を入れるのは深菜の精神的な成長を描く上で重要なことだからだろう

主人公、深菜は意外にもペンションに来て1〜2日程度で蘭や皆に心を開いていく。この物語の根幹にあるのはあくまで「心の成長」であり、この「立ち直り」フェーズを序盤に持ってくるおかげでジメジメした雰囲気を感じさせない爽やかな物語に仕上がっていると感じました。深菜と蘭の絡みが"萌"えるんじゃあ^〜

これもうセ◯◯スだろ

コイツらのガチのレ◯セ◯◯スが見たいから今からR-18版とか開発間に合いませんか?
spriteさん、お待ちしております

そんなこんなで誰に対しても心を閉ざしていた深菜に心を許せる親友ができて、時に衝突し、時に許し合いながら、精神的に成長していく様子を目の当たりにして、漏れは………

※個人差があります

はい、泣きました
登場人物が感情を曝け出して泣いてると、俺も釣られて泣いちゃうところありますが
手軽に泣ける作品ねえかなあ?ってミーハーな奴にもオススメできるゲームだと思います。短いので
泣けるゲームはいいゲームだよ

そんな感じで、全体的にストーリーのクオリティも素晴らしいものに仕上がっているという感想
短い分、余分なシーンが無いので「読んでて退屈だな…」と感じる場面も無くスラスラ読めて好感触でした

まとめ

別に俺は作品に点数を付けるとか気取ったことはやりたく無いタチなので、こんな人はこのゲーム買って遊んでみてもいいかも!と言う形で締めたいと思います

このゲームが向いている人は、

  1. すぐに読み終わるものがいい

  2. 泣ける作品を摂取したい(個人差があります)

  3. 綺麗な絵が見たい

  4. 金に余裕がある

なんだかんだ言って価格に対してボリュームが釣り合っていない作品なので、人は選ぶゲームだと思います。でもいい作品なのは間違いないので遊んでくれる人が増えるととても嬉しい。セール待ちでもいいので


その手は人を殴るためではなく人と手を繋ぐため
その口は人を差別するためではなく人と愛を語るため
そして最強エロゲ『蒼の彼方のフォーリズム』で
劣等ゲームソシャゲッパリを殲滅だ
世界最高エロゲメーカーspriteに全人類の名により心から感謝
世界最高宗主国FLEETに永劫無窮なる栄光あれ

ヘイト企業■priteは『蒼の彼方のフォーリズム-ZWEI-』を開発再開しろ!

以上

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