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魔法少女と言わせてやる。

この世界に私は必要なの?

いや、私が必要だって言わせてやるわ。
もう一度、私の居場所を...


これはまだ私が「夜までヨーコ」として
魔法少女として街を守っていた昔の話...
時の流れは残酷、私自身の時は虚しく流れ
気付いたら自分の居場所がなくなったあの頃。

今日はクラスの
同窓会の帰り道、ちょっと幸せな気分なのよ。

さあ、あの頃に振り返りましょう。
そして今日は特別に
時の魔法を読み手のあなたたちへかけましょう。

ちょっと時間を遡るわよ。


ポゥ!!!


瑤子「ああ、遅刻遅刻〜!!また遅刻だわ!」

私の名前は時東瑤子。占いが好きな中学2年生。
最近、私には気になる人が出来た。
同じクラスの森田くん。
ちょっと冴えないんだけど優しい彼。

そんな彼とは通学路はちょっと同じで
今日はたまたま森田くんも遅刻しそうだったのか
鉢合わせになる。
森田「瑤子ちゃん!おはよう!!」
瑶子「お、おはようタモちゃん!」

私は照れてなかなかそこから話が弾まない
森田「瑤子ちゃん、明後日、誕生日なんでしょ?おめでとう」

どこから手に入れた情報なのか
急にタモちゃんにそんな事言われた私は
顔を赤らめ身体の蒸気機関が沸騰したわ。

瑶子「あ、あ、あ!!遅刻しちゃう!!急がなきゃ!ま、また教室で!」

本当はありがとうって言いたかったのに
今、思えばこの頃はオクテだったわね。私

無事に学校に着いた私達、
午前の授業も終わって、お昼時間。
クラスではいじめっ子の浦川くんがタモちゃんを
腰巾着の佐藤くんとからかっていた
浦川「おい!森田!タモリのモノマネやれよ!」
森田「浦川くん、急に言われても困っちゃうよ」
佐藤「浦川さ〜ん、こんな奴
          放課後呼び出してやっちゃいましょうよ〜」

佐藤は手の揉みながらヘラヘラした態度で
浦川くんの後ろについている。
浦川くんはこの街の偉い人の親でみんなその事で
誰も浦川くんには逆らえなかったある子を除いて

花奏「こらーっ!森田くん嫌がってるじゃん!
           辞めなさいよ!!」
浦川「げっ、、花奏(かなで)!ふっ、ふん!
           面白くねえ!行くぞ、佐藤」
佐藤「えっ?浦川さん、
          ちょっと、、待ってくださいよ〜」
花奏「もう!森田くんもちゃんとヤダって言わないと!優しいんだからいつも!!」
森田「ご、ごめんね。花奏さんいつも」
花奏「そのすぐ謝る癖もなんとかしなさいよね!
           あーもうそんなんだからアイツら付け上が...」

そんな二人のやりとりが羨ましいかった
しかし、私は遠くから見てるだけしかなかった

花奏さんは秀才で美人で男子からも女子からも
愛されている。あの浦川くんも花奏さんには頭が上がらないようね。

花奏さんみたいに勇気と知性が私にはなかった
ただの私は占いオタク、、はあ、、、

夕暮れが校舎を染め下校の時刻
私は冴えない顔をしてため息を漏らしながら
家路につくと見慣れた路地に白い犬が
ダンボールの中に入っている...
人間のような顔をしているその犬は私の事を
三白眼の目で見つめている。気味が悪い。

私はそれが運命の出会いだったのよ。
それが魔導犬、クイールとの最初の出会い。

犬「クイー!クイー!!」
瑶子「変な鳴き声の犬...ん、張り紙があるわね?」

拾った方に魔法を授けます。MJ


瑶子「MJ...?ふざけた張り紙ね」

しかし、私の家は両親共に長期の仕事で海外にいっておりで家には居ない。
そう思うと寂しさを紛らわしてくれる良いペットになるかもしれない。と中学生の私の良心が運命を動かしたのね。
犬「クイ!クイ!!」

瑶子「しょうがないわね...いらっしゃい」

白い犬は瑶子に連れられ瑶子の家に向かった
そんな二人を電柱の影から黒い帽子を被った白人の男が見つめている。

黒帽子の男
「運命を拾った君は破滅の道かそれとも...?」

警官「ちょっとあなた、、大丈夫?」

黒帽子の男
「お巡りさんDa! see you again! ポゥ!」

警官「き、!消えた、、!?」


瑶子は家に着くと犬が食べそうな食材を探すが
なかなか見つからない。連れて来られた犬から
衝撃的な鳴き声が聞こえた。
クイール「あー僕はレミパンのレシピの料理しか食べれないクイ!ごめんクイー!」


違う、、これは!?私に話しかけている!?


瑶子「しゃ、喋った!!?」

クイール「僕は魔導犬小学校1年生のクイールだくい!君の名前は!?」

瑶子「時東瑶子...ってあんた犬じゃないの!!?」

MJ「やあ、君が運命を手にした少女だね?」

瑶子「マイケル・ジャ...ピー(自主規制)」

MJ「それは違う、僕はMJ。時東瑶子
         今日から君は...魔法少女だ!!」


瑶子「え!?
         ちょっと意味が分からないんですけど」


クイール「瑶子ちゃ〜ん味付けはレミパン...」
瑶子「あんたはちょっと黙ってなさい!!!」

クイール「クイー...」

MJ「時間がない、、
        早く君が魔法少女にならないと
        この街は襲われしまうんだ...!」
瑶子「ちょっと、それどうゆうこ..」

ガシャーーーン!!!(地響きの音)


MJ「しまった...目覚めてしまったか!!?」

地響き共に地中より大きなタラコ色のウサギが
姿を表した。

タラコ「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

MJ「遅かったか...!!」

瑶子「何!?あれ!?怪獣、、、!?
          ってあの方角はタモちゃんの家!?」

クイール「瑶子ちゃーん待ってクイー!!」

MJ「あの子が時の魔法を手に入れなければ
         この世界は...破滅の危機だ」


突然の魔法少女に大怪獣
私は走り続けたわ、タモちゃんの家まで
そして残酷な未来を変える為に私は...

果たして、私がどんな風に
時の魔法少女になったかは..続きをお楽しみに✨


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