罪の森 "another episode"前編
この作品は尊敬する舞台俳優、長田咲紀さんが
主宰するコンセプト、撮影企画"罪の森"の
二次創作キャラクター設定集と短編小説です。
(以前、書いた設定と若干異なります。)
関係者の方々に読んで頂ければ幸いです。
ライトレイク・シン・セミノール
年齢 33歳
身長は175cm
瞳の色は片目だけ蒼色
銀色の髪
表向きは昼行灯でズボラな新聞記者で
よく編集長に怒られてるしがない記者
同期の女性記者マリサには尻にしかれている。
しかし、ライトレイクは
人間界や異界で賞金をかけられた者を
秘密機関(シリウスファング)が報酬金を懸け
極悪な人間や人間界に違法滞在している
異形者(人外)の討伐、捕縛を生業とした
A+級バウンティハンターでもある。
同業者から通り名で
ブルーアイズナイトメア(蒼眼の悪夢)と
呼ばれておりその蒼眼に見られた相手は
幻影を見せられ、身動きがとれなくなるという
(表の仕事中は黒いカラコンをしている)
幻影を見せる以外にも
その眼には多くの特殊な能力があり
(透視能力、千里眼)など
銃の腕前は才能があり
最新式の小型蒸気銃を所持している。
幼少期に罪の森で迷子になり
罪人に襲われ、瀕死状態に陥ったが
ライトはラナンキュラス実験サンプルとして
一命を取り留めた。
幼少期に少しだけ罪の森で過ごした事があり
その事がきっかけで博学の知識を持ち
罪の森で長く生きている
ラナンキュラスを"先生"と呼んでいた。
幼少期、ライトはラナンキュラスが作る紅茶が
大好きだった事は覚えているようだ。
1.
編集長「この大馬鹿者が!!」
ここは大都市から少し離れた小さな田舎町
そんな町でこの言葉の怒号をあげるのは
ルフィーナ通信の新聞部に所属の編集長
サイモンであった。
サイモン「最近、怠け過ぎだと思うだがね、ライトレイクくん?ネタをとってきたと思いきや!
なんだね!これは!?みかんじゃないか!?」
私は満面の笑みを浮かべ編集長に言う
ライト「いやー、さっき道路でおばあちゃんが
大量に落としてしまいましてな、手伝ったら少しくれたんですよ、あれ?サイモン編集長?みかんお嫌いでしたか?」
サイモン「ばかもんがぁー!!」
思わず私は指で耳穴を塞いだ
サイモンはかおを真っ赤にしながら
怒号を浴びせるが私は逃げるように
部屋をあとにした。
ライト「あーあ、オレンジ好きだと思ったのな」
階段を下がり会社の出入り口で
私は同期のマリサと出くわした。
マリサ「あら、ライト良いネタ見つかったの?」
ライト「良いオレンジは見つかったよ」
マリサ「あなたねえ、オレンジではこの会社はもたないわよ、ライト知ってる?最近、夜になると
女性が刃物の様な凶器で切り刻まれる猟奇的な殺人事件、、、」
ライト「切り裂きジャック、か」
マリサ「そう、警察もお手上げ状態だわ
凶器も出ないし、誰が犯人だかわからな、、、あ!ちょっとライトどこにいくの?」
ライト「ちょいと当てがある」
マリサ「まったく、、こーゆー話になると
すぐに興味湧くんだから、、、」
2.
ライトは警察には行かず、
目立たない古ぼけたマンションビルへ入っていく
古ぼけたビルの管理人の老人にライトは告げる
「管理人さん、星の願いは?」
すると老人はゆっくりした口調で言う
「星狼牙は輝く、お入りなさい。
罪深き森の狼よ。」
老人はロビーに隠されたスイッチを押すと
本棚の奥にエレベーターがある。
ライトレイクは笑みを浮かべ
地下へと続くエレベーターに入る。
地下50階、そこにはたくさんの異形や人間で
ごった返しになっている。
秘密組織「シリウスファング」
あらゆる異世界の住人を観察したり彼らの存在を
秘密裏に処理する政府公認の秘密組織である。
彼らを取り締まるのは
賞金稼ぎ(バウンティハンター)と
仕事を斡旋するエージェントの存在だ。
ライト「ここも毎日騒がしいねえ」
ライトは異形の者達や賞金稼ぎ、エージェント
をかきわけ道を進むところを一人の男性エージェントがライトレイクを見つける。
ジャイル「おーい、ライト、仕事だぞ。
A級ハンター案件だ」
ライトがサングラスを外すと
片方は海の様に澄んだ蒼い瞳をしている。
ライト「やあ、ジャイル、仕事かい?」
3.
ジャイル「お前さんもいい加減、新聞記者なんて辞めてここ1本で食べていけるじゃないか?」
ライト「いやいや、新聞記者の仕事は俺の趣味みたいなもんさ、それに可愛い同期もいるから
今更、辞める訳にはいかんさ」
ジャイル「愛しのマリサちゃん、か」
照れながらもライトは話を続けた
ライト「俺の管轄っていうとアレか、
罪の森絡みか、つーことは、、、」
ジャイル「そう、罪人が悪さしてるって話だ」
ライト「やれやれ、良い罪人はちゃんと罪を
償っているのに、度し難いねえ」
ジャイル「仕方ねえよ、罪人と人間は
もう昔から秘密裏に同盟を交わしたんだ。
罪の森(フォレスト・オブ・シン)とシリウスファング。
もう長い歴史だ、俺もその歴史の断片の中を
老いて死ぬ運命だ。お前もな
ライトレイク・シン・セミノール」
ライトレイク・セミノールが表なら
ライトレイク・シン・セミノールが裏の名前
罪深き森の狼、A級ハンターのみ
この"シン"の称号が許されている。
ライト「そうだな、俺も罪な賞金稼ぎ、さてさて
もうあんたの調べで星はもう出てるんだろ?すぐにでも角を狩りにいくさ。」
ジャイル「どんな罪人かまではわからないが、しかし遺体の損傷を調べると鋭い刃物の様なもので斬られた後がある、」
ライト「それってまさか、、、」
ジャイル「お前さん達は切り裂きジャックって呼んでるあの事件さ」
ライト「なるほど、読みは大当たりか」
ジャイル「星は変異して行方を眩ませているが
お前さんのその眼があればすぐ分かるさ」
ライト「了解、それじゃ行動開始としますか」
ジャイル「油断するなよ、ライト」
ライト「大丈夫、
いざとなったら蒸気銃を使用するよ。」
後編へ続く
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