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PS2もゴリゴリ動く!FireMax11の実力

はじめに

Amazonが新型Fireタブレットの「Fire Max 11」を発売しました。
大画面の11インチディスプレイを採用した大型タブレットです。
価格は64GBモデルで34,980円、128GBモデルで39,980円。カラーはグレーのみとなっています。
内部ストレージの違いだけで、スペックは同じです。

まずはベンチマーク

antutuのベンチマークで測定します。
antutuはv9を使っています。(v10の方が若干高く数値が出ます)

まずは、Androidゲーム機でハイスペックなGPD XPとGPD XP Plusです。

左がXPで右がXP Plus

GPD XPは31万でXP Plusが69万です。

次にFireHD10 Plus、旧型FireHD8 Plus、新型Fire7です。

左から10Plus、8Plus、新型7

FireHD10 Plusは18万でかなりの数値が出ています。
旧型FireHD8 Plusは新型7よりも若干数値的には劣りますが、10万とまずまずです。
新型Fire7は旧型8Plusよりも若干性能が高くて11万となっていますが、誤差の範囲内ともいえます。

次に新型FireHD8 Plusです。

新型FireHD8 Plus

新型FireHD8 Plusは新型Fire7よりも若干性能が上で12万となっています。旧型よりも20%ほど性能がアップしています。

次はポータブルゲーム機の雄、NintendoSwitchです。

NintendoSwitch

イレギュラーな使い方をしていますが、20万近くの性能です。

さて、お待ちかねのFire Max 11のベンチマークです。

Fire Max 11

GPD XPを上回る約34万と言う性能で、今までのFireタブレットの中でも断トツの性能になっています。
FireHD10 Plusの性能と比べると約50%増しですね。
特に、エミュレーターで重要となってくるCPUの性能が高いです。

PS2は動くのか実際に動かしてみた

ベンチマークの結果から言うと、GPD XPと同等以上の性能なので、PS2は動くだろうと予想します。

エミュレーターは「AetherSX2」です。バージョンは「v1.4-3060」です。
現在配布されているものは広告が入るなど邪魔な要素が多いので、過去にダウンロードしていたAPKファイルを使って直接インストールしています。

Android端末にAetherSX2をインストールする方法はこちら

まずはPS2のゲームではかなり重たいゲームの「GOD OF WAR」を動かしてみました。

ゲームは内蔵ストレージに入れています。

動作している動画はこちら

エミュレーターで動かすにはかなりのパワーが必要ですが、ストレスなく動いてくれました。
音声の途切れもありません。
反応も良いですね。
PS5のコントローラーを繋いでいますが、ちゃんと設定さえしてあればゲームをするうえで支障はないです。

次に、シューティングゲームで3Dを使った表現をしている「GRADIUS V」を動かしてみます。

動いている動画はこちら

シューティングゲームは遅延があるとかなり厳しいですが、実機と同じように動きます。
コントローラーの遅延も感じることがありませんでした。
シビアなシューティングゲームも大丈夫だと感じました。

これらの他に、2Dっぽいですがかなり3Dを多用して結構重い「ぷよぷよフィーバー」も動かしてみましたが、こちらもサクサク動きました。
パズルゲームも入力遅延などがあるとゲームの進行に支障がありますが、体感的には実機相当ですね。

エミュレーターの設定ですが、デフォルトのまま変更はしていません。
これだけ動けば意図的に軽くする設定は必要ないと思います。(適宜調整してください)

エミュレーターはどのくらいまで動くのか

かなり良好な結果となりました、実際に動かしてどのくらいまで動くのか気になるところですが、DreamcastやPSPなどは余裕で動きます。
セガサターンもFireHD10 Plusでは若干実機よりも遅いですが、こちらも実機相当で動くと思います。
任天堂64も問題ないスペックです。
実際にはPS2が一番パワーが必要なので、PS2の時代のハードまではほとんど問題なく動くと思います。
後は設定次第と言うところですね。

問題点

これだけ動くけれど、問題点が無いかと言えばいくつかの問題を抱えています。

まずは、Androidのベースが11であること。
Android11の場合、外部SDカードへのアクセスが制限されることがあります。エミュレーター関連では外部SDカードへのアクセスの問題を解決していないものがいくつもあるので、回避方法を知らないとちょっと戸惑うと思います。

次に、コントローラーの問題です。
タブレットなので、スマホの様なアタッチメントで取り付けるコントローラーなどが使えません。
必然的にPS5やXboxのコントローラーなどを使う必要があるのですが、ゲーム機としてはちょっと不満が残ります。
割り切って使うならアリだと思います。

音の問題
FireMax11からヘッドフォン端子が廃止になりました。
そのため、USBにコントローラーを繋ぐとスピーカーから音が出ない場合があります。(PS5のコントローラーでは音が出ませんでした。)
無線接続なら問題ないですが、本体の仕様による制約が若干あります。
また、充電しながらヘッドフォンを利用できないなどちょっと不便ですね。

FireMax11の利点

このモデルになってからの利点ですが、Wi-Fi6に対応しているので通信速度がかなり速いです。
SteamLinkやPSリモートを使ってのリモートプレイでは通信速度の恩恵を受けることができると思います。
クラウドゲーミングなどを利用する時にも、かなり良好だと思います。

画面が大きいのと表示が2kになったこと、コントラスト比がアップしたのかかなりカラー表示が見やすいです。
ゲームを遊ぶときに、きれいな表示で遊ぶことができます。

タッチパネルに指紋が付きにくいのは、このモデルの特徴です。
今までのFireタブレットはかなり指紋が付きやすくて、ふき取りも全然できなかったのですが、FireMax11は指紋が付きにくくてふき取りやすいのが利点です。
DSなどのゲームでタッチパネルを使用しても、気になる指紋が付きにくいので思い切って触って遊ぶことができます。

パワフルなので、Androidのアプリが快適。
3Dバリバリのゲームもかなり快適に動きます。
一部動かないゲームなどがありますが、動作してしまえばストレスなく動きます。
アスファルト9」や「ウマ娘」などは非常に快適に遊べました。
404 Game Reset」はかなり重いゲームですが、若干重いもののゲーム性を損なうほどの重さは感じませんでした。
iPhone12ProMAXではかなり発熱してゲームの進行に問題が出るほどでしたが、発熱もなく問題なく遊ぶことが出来ました。

まとめ

安いモデルが3万5千円、高いモデルは4万円近くしますが、スペックを見るとかなりお買い得なタブレットと言えると思います。
特に、FireHD10を使っていて、そろそろ買い替えたかったと言う人にはお勧めのモデルです。
動作はサクサクですし、Amazonとの連携はもちろんですが、動画を見るときに今までよりもキレイで高精細な状態で再生されます。
ネットワークの環境が整っていれば通信速度も速いので、書籍のダウンロードもストレスなくできます。
付加価値でエミュレーターを利用してゲームも出来るなら、すごく良い買い物だと思います。
ゲーム専用ならGPD XP Plusをオススメしますが、5万以上出すならSteamDeckを買った方がいいかもしれないですね。
ゲーム専用だけではない使い方が出来るAmazonのタブレットとしては最上級の体験ができるだろうと思います。
下位のタブレットはFireMax11の性能を超えるまでにかなりの時間がかかるだろうと思いますし、モデルチェンジのサイクル的にFireMax11は3年はモデルチェンジしないことを思えば、上級モデルでも価格を月単位で割ると月1,200円以下になるのでアリではないでしょうか。

キーボードやスタイラスペンを利用するとiPadのような使い方もできますよ。
スタバでブログ更新なんかもできちゃいます。
ああ、なんてステキなんでしょう。

「Amazonのアソシエイトとして、GameCenter WASABI はアフェリエイトリンクによって収入を得ることがあります。」

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