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解説するびとろ 第9回 3/20・21開催試合

#解説するびとろ 、本日もやってきました。今日は3月20日・21日に開催されたJ1第6節・J2第4節・J3第3節の試合から4シーンを見ていきます!

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第2回ハンド特集!

ハンドは難しい反則ということもあり、議論を呼ぶことは多いですので、前々回に引き続いてハンド特集です。

ハンドになるとき、ならない時については第7回で解説していますので、z費ご覧いただけますと嬉しいです!

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判定△ 岡山濱田選手にハンドはあったか?

主審 野田祐樹さん

(DAZN1:32:40ごろ~)

ハンドでもノーハンドでも根拠を持てるのなら判定をサポートできるシーンだとは思います。ただ、個人的にはハンドをとるシーンですし、ハンドの方が正しい判定と考えます。

①ハンドをとる場合の根拠=「手・腕を広げて不自然に体を広げているから」or「意図的なハンド」

このシーン 岡山濱田水輝選手の手に当たっているのは確実です。そして、手の位置は体から離れており、反射的にボールに動いたといえるかと感じます。そのため、手が動いてボールを意図的に触れたとも判定できますし、手や腕を広げて不自然に体を広げたともいえます。ハンドをとる審判員の方が多いかとは感じます。

あれだけ広げていれば当たることを予期していると思いますし、対面していて予測できる状態だった中もう少し濱田選手は配慮した方がいいかもしれません。(べったりつける必要はないですが、広がりが大きいように見えます。)

②ノーハンドとする根拠=「近くの選手から直接手に当たった」

この場合、クロスを上げた山口高井和馬選手と濱田選手の距離は1mしかなく、この手はサイドステップする際の自然な手であるともいえるかと考えます。そのように判断する場合には近くの選手から直接手に当たったためノーハンドと判断できます。

個人的にはハンドとするシーンですが、ノーハンドと判断する審判員もいるかと感じます。その中で、高木大輔選手の異議は警告に値します。それに関してはどうしようもありません。

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判定○ 鹿児島山谷選手のハンド

主審 石丸秀平さん 

味方選手のクリアが鹿児島山谷侑士選手の腕に当たって、ハンドとなります。こちらのシーンは山口-岡山のシーンよりもどちらでも許容できるシーンだと感じます。

一方、個人的にはノーハンドとすると感じます。

①ハンドとする理由

山谷選手の手が不自然に広がっており、体を大きく見せているという理由でハンドとするのが、今回の石丸主審の判定だと思います。

②ノーハンドとする理由

この場合山谷選手がクリアが自身の方に飛んでくることは予測できないと考えます。味方DFのクリアミスであり、全く見ていないところから飛んでいます。そして、当たった手は走っているときの自然な手ともいえ、近くの選手から直接当たっているといえるかと思います。そのため、個人的にはノーハンドでもいいように感じます。

山口―岡山の試合はハンドの方が正しい判定だと感じますが、このシーンに関しては50-50くらいで割れるシーンかと感じます。ですので、石丸主審の判定は正しいといえるかと感じます。

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判定◎ 鹿島-名古屋 90+2 アドバンテージの方に警告は?

主審 木村博之さん

(DAZN映像02:02:55くらいから)

鹿島6永木亮太選手が名古屋8柿谷曜一朗選手を倒して、木村博之主審がアドバンテージを適用し、その直後に鹿島28町田浩樹選手が名古屋19齋藤学選手を倒したところで、町田選手に反スポーツ的行為で警告が出ています。

仮にアドバンテージのところのファウルが永木選手のラフプレーだった場合は、警告が出るシーンですが、接触の強度的にラフプレーではなく、出すことができるとしても「大きなチャンスとなる攻撃の阻止(SPA)」もしくは「戦術的な目的の反則」という「反スポーツ的行為」での警告しか出せないと思います。

上記の2つの理由だと、アドバンテージを行った時点で、次のアウトオブプレー(中断)で警告することはできないので、妥当な判断と考えます、

そして、町田選手の反則に関しては、 カバーしようとした鹿島41白崎凌兵選手は距離的に間に合うため、決定的な得点機会の阻止(DOGSO)には該当せず、「大きなチャンスとなる攻撃の阻止(SPA)」での警告は妥当だと考えます。

木村博之主審のナイスジャッジだったと考えます。

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副審◎ VARルーム◎ 鳥栖-福岡 勝又弘樹副審のスーパージャッジ

副審2 勝又弘樹さん VAR 福島孝一郎さん AVAR 川崎秋仁さん

残念ながらこの映像では正しさが伝わりにくいです。オフサイドチェックをするカメラが斜めになっているからです、

副審はいわゆるオフサイドラインに正対しなければ判定できないということを証明するシーンで、勝又さんが極めてタイトなオフサイドを判定したことは、攻劇さんの下記ツイートが証明しています。

VARルームのVAR福島さん、AVAR川崎さん、そしてラインを生成したオペレーターの皆さまのサポートもナイスジャッジでした!

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以上4シーンについてでした。いかがでしたでしょうか。ご意見・感想お待ちしております。

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