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解説するびとろ 第1回 J1・J2第1節 ①
今回から始まりました「解説するびとろ」。思ったより投稿がなかったので何よりです(笑)
「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」のタグで気になるものも含めて見ていきたいと思います!
解説シーンはアイキャッチ画像のシーンです!それでは見ていきましょう!
VARは何をチェックしていたのか?
①川崎フロンターレー横浜F・マリノス
主審西村雄一さん VAR山本雄大さん AVAR山内宏志さん
今回の試合で2回あったVARのチェックについて解説してほしいです!
— うっちー (@uchikazu3111) February 26, 2021
うっちーさんからのご質問です。開幕戦ではVARのチェックが完了していなかったために再開を遅らせたシーンが2回ありました。そのシーンについては下記の2シーンだったと思われます。
33:40 川崎4ジェジエウ選手のハンドのチェック(PKかどうか)
90+0:36 川崎5谷口彰悟選手→横浜FM45オナイウ阿道選手 踏みつけたことによるチェック(退場かどうか)
いずれも主審の西村さんの判定を変更する必要はなかったため、チェックのみでオンフィールドレビューは行っていません。
②サンフレッチェ広島-ベガルタ仙台
主審家本政明さん VAR池内明彦さん AVAR武田光晴さん
第1節 広島VS仙台の83分
— ほーほー (@judgemememe) February 27, 2021
VARの確認仕草を家本主審がしてましたがDAZNや場内の映像にはシーンの映像が流れてなくて何に対してのVARかがわからずにムズムズしました
VARで確認する時は確認対象のシーンをDAZNや場内でながせないのでしょうか?#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて #ジャッチリプレイ
こちらはジャッジリプレイにツイートされたものです。83分に家本さんがVARのチェックが入っていることを示すシグナルをしていますが、このシーンに関しては以下のシーンをチェックしていたものと思われます。
81:43に仙台ボールのコーナーキックからのポジション争いで広島4荒木隼人選手と仙台16吉野恭平選手がもつれて両者が倒れたシーンのチェック(PKかどうか)
以上のシーンではお互いに引っ張り合っており、もつれて倒れたことでどちらかの反則を取る必要がなかったシーンでした。家本さんの認識と映像に違いがなかったことからVARはオンフィールドレビューを勧めず、試合が再開されました。
川崎1得点目の起点となったシーン三笘選手にハンドがあったか?
21分川崎のゴールまでの一連の攻撃の始まりは三笘選手が前目に右腕出してボール止めたように見えるけどVARで遡ってゴール取り消さないでよい?先に胸とかに当たった?それなら直後のゴールじゃないからよいと判断した?そもそも手に当たってない?#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて
— とも@サンフレ💜&V系🌀 (@tmkj_purple) February 26, 2021
川崎の1点目のシーンです。このシーンの最も最初の起点となったのは、20:05に自陣で三笘薫選手が横浜FMのボールを胸でトラップしてインターセプトしたシーンです。
その胸トラップの際に、胸から手にボールが直接当たっています。このシーンハンドになるかで言うとハンドにはなりません。
意図的にプレーしようとして自分の身体から直接手に当たった時は得点が直後に決まるとき以外はハンドになりません。
その事例といえるかと思います。
この文言で言う直後というのは1~2本程度のパスや数mのドリブルをするなどPA付近でのことですので、自陣で奪った際に手に当たったこのシーンはハンドとならず、したがってゴール取り消しも必要がありません。
セレッソ大阪-柏レイソル
主審村上伸次さん VAR小屋幸栄さん AVAR柿沼亨さん
①柏44上島拓巳選手の退場は妥当か?
今の時点で最も話題となっている判定ですね。それに関連した私のツイートをまとめ、最後に補足します。
上島選手のDOGSOによる退場
— あるびとろ@審判分析 (@arbitronojapao) February 27, 2021
①ファウルかどうか
手の接触は些細に映りますが、トップスピードだとあの程度の接触でも倒れることはあるので5-8人/10くらいは反則とすると感じます。
明白な間違いと言えないためVARは介入すべきでないと感じます。
②DOGSOの4要件
満たしていると考えます。
→DOGSO🟥
開幕節の柏上島選手の退場についてスローモーションを見て判断されている方が多くいますが、VARでは通常スピードのリプレイで判断すべきシーンです。
— あるびとろ@審判分析 (@arbitronojapao) February 27, 2021
スローモーションを使うべきシーン=「事実」についての判断
通常スピードを使うべきシーン=「主観」に基づく判断 pic.twitter.com/aRDucPCmBI
このシーンについては、議論が分かれるポイントは最初のツイートにあるように①ファウルかどうか・②DOGSOかどうかというポイントがあると思います。
①ファウルかどうかに関しては手で押さえる接触がある以上、程度は考慮しないで判断すべきシーンです。この接触の有無に関しては、スローモーションを活用して判断することはできますが、スローを見ても接触は間違いなくあります。接触の大小はスローで判断すべき問題ではありません。
そして、ファウルの強度に関して通常スピードの映像を見たところ、些細に映りますが、トップスピードで走っている中後方から手がかかるとあの程度の接触でも倒れることはよくあります。ですので、VARが介入できる「はっきりとした、明白な間違い」に該当しないためオンフィールドレビューをしないのは適当だと考えます。
そして、2点目のDOGSOについてです。4つの要件に関して見ていきましょう。
DOGSOの4要件
— あるびとろ@審判分析 (@arbitronojapao) February 21, 2021
反則とゴールの距離が良い言葉が見つからず「バイタルエリア」としていましたが、「アタッキングサード」に訂正します
分かりやすく競技規則の小難しさを除く言葉って難しい。 pic.twitter.com/a2G5VNsJJ3
①反則とゴールの距離=◎
アタッキングサードにいたため問題ないと考えます。
②全体的なプレーの方向=◎
一直線にゴール方向に向かっていると考えます
③ボールをキープorコントロールできる可能性=◎
ボールをトラップできており、ファウルがなければキープできていたと考えます
④守備側競技者の位置と数=◎
カバーをしようとしていた 柏25大南拓磨選手はファウルが起きた地点より5m以上後方でカバーが間に合わず、ゴールキーパーと1対1になる可能性が高いと考えられます。
以上の理由で4要件を満たしており、DOGSOは成立すると考えます。
そしてもう一つTL上であったオフサイドに関しても、カメラを見る限りでは上島選手の右足が大久保選手よりもゴールライン側にあるためオンサイドのように見えます。
以上の理由で議論を呼ぶ判定であることは確かですが、村上主審の判定は「はっきりとした、明白な間違い」とまではいえずオンフィールドレビューをしなかったことは妥当だと考えます。
②丸橋選手のハンド⇒VAR介入
セレッソ対柏で
— tk (@KTaguero) February 27, 2021
丸橋選手のハンドによって得点が取り消される場面がありましたが
オンフィールドレビューとなったのはなぜでしょうか?ご意見をお伺いしたいです。
まずハンドは明らかですが、「手を用いて得点しようとした」かの判断を村上主審に委ねたのかと思います。
— あるびとろ@審判分析 (@arbitronojapao) February 27, 2021
これに関しては事実ではなく、主観が入る部分ですので、オンリーではなくオンフィールドレビューとしたと考えます。
C大阪15瀬古歩夢選手がゴールをしましたが、その直前に14丸橋祐介選手がハンドをしていたために得点取り消しになりました。
ハンドは事実に関する判定なのでオンフィールドレビューをしないVARオンリーレビューのことが多いですが、このシーンでは丸橋選手が「手を用いて得点しようとした」かどうかという主観的な判断が要求されたためオンフィールドレビューをVARの小屋さんが勧めたと思われます。
手を用いて得点しようとする反則は反スポーツ的行為で警告となります。
第1回目は以上です!第2回目もJ1・J2の第1節で起こった反則を見ていきます!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
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