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4月19日は「良いきゅうりの日」~産地で取り組むスマート農業

 「三河みどり」をご存じですか。愛知県西尾市の「JA西三河きゅうり部会」と、安城、碧南、高浜、刈谷、知立の5市の生産者で組織する「JAあいち中央胡瓜生産部会」が生産している冬春キュウリの愛称です。4月下旬から5月上旬にかけて出荷が最盛期を迎えます。
 先日、JA西三河きゅうり部会の伊藤高義部会長らから話を聞く機会がありました。キュウリの消費をPRするため、「良(4)い(1)きゅう(9)り」の語呂合わせから、4月19日を「良いきゅうりの日」として、2017年に日本記念日協会に登録しています。
 両JAの部会では、西尾市など各役所を訪れて、給食用にキュウリ計490キロを寄贈します。児童にキュウリのことを知ってもらうため、部会員が小学校に出向いて出前授業も続けています。
 西三河のうち、特に西尾市のキュウリは、情報通信技術(ICT)を活用して、産地全体で効率的な生産を目指しているのが特長です。2013年度から有志が施設園芸用のモニタリング機器をハウス内に設置して、テストを始めたのがきっかけでした。
 導入後の2015年に西尾市のキュウリの選果場を訪ねたことがあります。このときに各農家がハウス内の温度や二酸化炭素濃度などのデータを自動で収集し、産地全体の生産を底上げしようとしていると聞いて驚きました。

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