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ナナちゃんバースデーウィーク~信州・伊那谷生まれの50歳

 名古屋商工会議所で名鉄百貨店から「ナナちゃんバースディーウィーク」に関する発表がありました。名古屋長野県人会としても大きな関心があります。なぜなら、彼女は信州・伊那谷の出身なのですから。
■信州生まれの50歳
 名古屋駅の巨大マネキン「ナナちゃん」は、待ち合わせスポットとして、そして大きな衣装を着替えて様々なPRをするマネキン人形として知られています。
 製作したのは桜で有名は長野県高遠町(現在の伊那市高遠町)の木材製造業「高遠製函」(現在のMINOウッド)。繊維強化プラスチック(FRP)で仕上げています。高さ(身長)6・1㍍、重さ(体重)600㌔で、1973年に設置したとき、同百貨店の「セブン館」にちなんで命名されました。
 製作のいきさつは名古屋長野県人会の会報誌「中京の信州人」でも紹介されています。当時の名鉄百貨店担当者が東京の展示会で見たスイス製の巨大マネキンに注目して、同じものを高遠製函に発注。実物を運んで型取りして製作したそうです。今年で50年です。
■衣装はこれまで620着

2023年の年初めのナナちゃんは岐阜の広報大使に

 ナナちゃんはこれまで620着以上の衣装を着て、PRに一役買っています。長身のため、20㍍もある布を裁断して制作。頭が天井に、足が通路に固定されているため、着脱しやすい工夫もされています。
 読売新聞によると、2007年から作っているのは元婦人服デザイナーのふたり。スポンサーから提示されたデザインをもとに2~3週間で仕上げているそうです。50歳バースデーの衣装は秘密だそうですが、「華やかなワンピースになる」とのことです。

現在のナナちゃんはUSJをPR中(2023年4月13日撮影)

■長野県人会の名誉広報部長委嘱は困難
 ナナちゃんが現在立っている場所は、信州・飯田方面へ向かう名鉄バスと信南交通の高速バスの発着場にあります。生まれもご縁があるため、ナナちゃん人形は、名古屋と信州を結ぶシンボルです。会員の中から、名誉会員にしたいくらいなどの声もありました。
 そこで名鉄百貨店の広報宣伝担当の方に4月28日の誕生日か7月7日、「名誉広報部長」の辞令交付式ができないかと話を持ちかけてみました。
 担当者の方は「大変魅力的な提案で社内で相談してみましたが、名鉄百貨店の将来像がまだ固まっていないので、現状では難しいです」とのことでした。
 名古屋鉄道本社、百貨店や近鉄グループホールディングスなどが新ビル建設計画の再開に向けて検討中で、ナナちゃんをどうするか未定だからです。
■安住の地が決まったら~
 名鉄の高﨑社長(名古屋商工会議所副会頭)は2024年度に方向性を判断するとしており、名鉄百貨店について「今のような形で再開するのは難しい」(読売新聞4月4日)とインタビューに答えています。
 ナナちゃん制作者の小嶋利明さんの記事が信濃毎日新聞(4月4日)で紹介されたタイミングでしたが、いずれ名鉄百貨店一帯の工事が始まるとナナちゃんの文字通り「立場」が揺らいでしまいます。タイミングを待ちたいと思います。
 2027年度以降完成の名鉄などの新ビルの青写真ができれば、ナナちゃんの設置場所が用意されているかどうがかわかります。判明した時点で辞令交付式とか、信州PRとか検討してみたいと思っています。
 なお、ナナちゃんは1回で100万円は稼ぐという働き者で、飾りつけまでしようとすると巨大な衣装代もかかります。長野県の予算や県人会費用ではとてもムリですので、広くクラウドファンディングで募集するなど時代に即した方法を考えていくことになるかと思います。
■ナナちゃんバースデーウイーク

将来の名誉広報部長さん。バースデーの衣装が楽しみです

 「ナナちゃんバースデーウイーク」は4月26日(水)から5月9日(火)までで、ナナちゃんオリジナルグッズが並びます。誕生日の4月28日(金)にはイベントが予定されています。
 4月17日には名鉄百貨店で「ナナちゃんバースデーウイーク」の報道内覧会があります。私も出席しますので、新しい動きをご報告いたします。
(2023年4月12日)
 

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