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758スクラップブック コラム集

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新聞記者が歩いて、見て、感じたことをコラム調に配信します。「ふと思い出しました」のフレーズで、昔の取材経験を織り込みながら、地域経済や文化の「今」をスケッチする「歩きメディア」で…
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#熱田神宮

熱田神宮で奉納土俵入り~大相撲名古屋場所9日初日

熱田神宮で奉納土俵入り~大相撲名古屋場所9日初日

 名古屋市熱田区の熱田神宮で1日、大相撲東横綱の照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)の土俵入りが奉納されました。コロナ禍で中断されていたため、4年ぶりとなります。
 新聞記者駆け出しの最初の受け持ち地区が熱田区でした。そのため、熱田さんへの思い入れは人一倍強いのです。本日も雨予報にもめげず、東京から名古屋入りしてきた各社の運動部の皆さんとともに土俵入りにレンズを向けました。

 紋付袴の正装で八角理事長らと横

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子預けの「井戸のぞき」にぎやかに~名古屋に夏を告げる高座神社の宵宮

子預けの「井戸のぞき」にぎやかに~名古屋に夏を告げる高座神社の宵宮

 子育ての神様として2021年6月4日にnoteで紹介した名古屋市熱田区の高座神社。正式には熱田神宮ー摂社の高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)です。
 名古屋に夏を告げるといわれる熱田まつり(6月5日)。それより一足早く5月31日に高座さんの宵宮が始まりました。本祭は6月1日で、梅雨入りとはいえ、いよいよ夏がやってきます。
■かんしゃくの虫封じ

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熱田まつり3年ぶり~今年は「3年ぶり」が流行語大賞?

熱田まつり3年ぶり~今年は「3年ぶり」が流行語大賞?

 名古屋に夏を告げる熱田まつりは6月5日本番を迎え、熱田神宮の東、西、南の三つの門に灯りがともされる献灯巻藁が闇に浮かび上がりました。提灯は全部で377個で、1年365日と12カ月をあらわしています。
 熱田まつりを彩る花火は、国道19号線のすぐ脇にある神宮公園で打ち上げられました。市街地の中心で上がる花火は珍しく、大音響とともに目の前で夜空の大輪を見ることができました。小雨でしたが、3年ぶりの彩

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熱田神宮に草薙館~名古屋は刀剣の宝庫

熱田神宮に草薙館~名古屋は刀剣の宝庫

 三種の神器のひとつ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)をご神体とする名古屋市熱田区の熱田神宮。境内に10月3日「剣の宝庫 草薙館」がオープンしたので、開館に先立つ内覧会で刀剣の数々を拝見してきました。
 草薙館は、境内のほぼ中央にあります。神楽殿を設計した上田徹さんが手がけた建物で、外観は熱田の杜(もり)の雰囲気と調和しています。館内は天井が高く、採光にも木漏れ日がさすような造りがされています。内部の設

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歩射神事と「弓矢」の市場~弓道が盛んな愛知にみる伝統産業事情

歩射神事と「弓矢」の市場~弓道が盛んな愛知にみる伝統産業事情

 名古屋の熱田神宮で1月15日、大的(直径約1.8㍍)めがけて神職の射手が矢を放ち、豊年と除災を祈る歩射(ほしゃ)神事が営まれました。烏帽子と白衣姿の神職6人が計36本の神矢を放ちます。御的(おまとう)とも呼ばれ、多くの参拝者が見守るなかで行われます。厳粛な神事ですが、矢を打ち終わると見学者が大的につけた「千木」(ちぎ)といわれる小さな木片を奪うため、一斉に猛ダッシュします。千木は古くから魔除けに

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