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PDFマガジン「信州と名古屋」~中部建築賞と国宝松本城プロジェクションマッピング

 信州と名古屋を結ぶニュースを発信し、筆者の「記者の目」を添えるオンラインのPDFマガジン「信州と名古屋〜ジャーナリスト通信」。今年最後の8号を長野県や愛知県の自治体、企業関係者に配信しました。

「信州と名古屋」8号

 ■いろは堂が中部建築賞入選
 第55回中部建築賞の表彰式が12月21日、名古屋市内のホテルで開かれました。

いろは堂の工場兼直売場「OYAKI FARM BY IROHADO」(提供)

 信州の郷土料理おやきの製造販売、いろは堂(長野市篠ノ井)の工場兼直売場「OYAKI FARM BY IROHADO」が一般部門B(延べ面積2000㎡未満)で入選し、伊藤拓宗社長が賞状を受け取りました。
 審査員は「民家の持つ土着性を現代的に表現するために木構造が選ばれ、太い用材をふんだんに使っている」(建築家・大野秀敏氏)、「工場の上をほとんどテラスとし、店舗から弧を描いた階段からアプローチできる屋上外部空間としている。信州の自然を眺望できる空間としてイベントなど利活用の可能性を秘めた場所となっている」(都市環境デザイナー・塩見寛氏)と講評しています。
 今年度の中部建築賞には、中部9県から一般部門A、同B、住宅部門で計89点の応募があり、入賞8点、入選8点、特別賞1点の計17作品の施主や設計者、施工者にそれぞれ表彰状が送られました。
 ちなみに第1回は1969年。名古屋と信州を結ぶ高速バスの拠点となっている名鉄バスセンターなどが入賞しています。
 ■名古屋の企業が松本城プロデュース

松本城天守のプロジェクションマッピングは2024ねン2月16日まで(一旗提供)

 名古屋市内のスタートアップ拠点「なごのキャンパス」に本社を置くデジタルコンテンツ事業の株式会社一旗。同社は、エプソン販売株式会社、セイコーエプソン株式会社と共同で「国宝 松本城天守プロジェクションマッピング 2023-2024」をプロデュースしています。
 このプロジェクトは12月16日から始まり、2024年2月14日まで開催されます。松本城を築城した城主・石川数正が描かれた屏風絵が躍動するデジタルアニメーションや北アルプスに咲く美しい花々など会期中に演出していきます。 松本城天守や石垣に映し出される幻想的でダイナミックなプロジェクションマッピング。名古屋から松本へ、信州各地から松本城へ足を延ばしていただければと思います。
(2023年12月29日)

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