名古屋で南信や木曽のイベント相次ぐ~PDFマガジン「信州と名古屋」第10号から
2月は名古屋市内で南信州や木曽のイベントが相次ぎ開催されました。今回はイベントの紹介ともに名古屋に本支社を置く新聞社やテレビ局への情報発信方法も紹介します。
■南信州うまいものマーケット
飯田市などの13事業者が出展した「南信州うまいものマーケット」が2月25日(日)、名古屋・金山総合駅イベント広場で開催されました。金山総合駅は東海3県で名古屋駅に次いで乗降客数が多いターミナル駅です。
出展したのは飯田市、駒ヶ根市、松川町、高森町、阿南町、阿智村、下条村、泰阜村、木曽町、大桑村の事業者です。フルーツガーデン北沢(松川町)の北沢公彦代表お勧めのリンゴ「ピンクレディ」。有限会社田月(飯田市)の城田茂社長が販売する「大麦おやき」などを買って、郷土の味を楽しみました。有限会社あちの里(阿智村)のブースでは、地元産あんずジャムがお買い得でした。
コンフィチュールとジャム製造のワクワクカンパニー(駒ヶ根市)の澁谷浩之代表は「名古屋圏の販売に力を入れる第一歩に」と出展しました。
3月には道の駅「蔵」出展
道の駅信州新野千石平「蔵」(阿南町)は3月5日と6日、名古屋市中区栄の久屋中日ビル1階広場で農産物を販売します。ビル4階には長野県名古屋観光情報センターが入居しています。恒例のイベントで、イチゴ、リンゴ、市田柿などが並びます。
■ワインと木曽漆器も
塩尻市は2月9日から11日まで、名古屋市中村区のミッドランドスクエアで「SHIOJIRI FIND OUT 2024」を開催しました。ワインと木曽漆器の器を展示即売し、奈良井宿などの観光地もPR。なかでも木曽平沢、うるし工房の小坂進さんは、会場でうるし工程を実演しました。
伝統工芸は、職人の高齢化と技能承継が課題となっています。当日は小坂さんの工房に弟子入りした地域おこし協力隊員の竹内桜咲子さんも参加しました。小坂さんは「名古屋で初めての実演でした。漆は埃をきらうため、お見せできる工程を選んで実演しましたが、熱心にご覧になる方が多かったです」と話しています。
百瀬市長、名古屋経済圏に期待
塩尻市の百瀬敬市長は1月27日、名古屋マリオットホテルで開催された名古屋長野県人会新春懇親会に出席。ミッドランドスクエアでのイベントを紹介し、名古屋の消費者へ認知度を高める意欲を語っていました。
前市長の熱意今に続く
2015年8月、名古屋テレビ塔(当時)のイベントが思い出されます。サッカーJ1の名古屋グランパス対松本山雅戦が名古屋で組まれた前夜祭。当時の塩尻市長の小口利幸氏がユニフォーム姿で塩尻ワインをPRしました。小口氏は関東で浸透を図っていましたが、「これからは名古屋に力を入れたい」と話していました。
塩尻市は、コロナ禍の2022年11月に新進気鋭のワイナリー5社による「塩尻クラフトワインセミナーin名古屋」を開くなど、名古屋の各地で塩尻ワインの販売を強化しています。
■諏訪市の金子市長
諏訪市の金子ゆかり市長は1月27日、名古屋長野県人会新春懇親会に出席し、約100人の出席者を前に観光と物産のプレゼンテーションを行いました。 金子市長は冒頭、諏訪湖の海抜が「名古屋(758)プラスワンの759㍍です」と会場をわかせました。
会報誌「中京の信州人」(72号)の表紙は、高島城のある高島公園の桜や諏訪湖の花火など諏訪の四季で彩られています。特集は観光地紹介にはじまり、わかさぎ、寒天、かりんなどの特産品、「八剱神社御柱祭木遣り」など10ページにわたっています。
9月には名古屋に木遣り唄響く。名古屋市で今年9月開催予定の「ふるさと全国県人会まつり」には、諏訪市から木遣り唄のステージが企画されています。諏訪と名古屋との文化経済交流がさらに活発になりそうです。
ちなみに金子市長は、諏訪の特産かりんにちなみ「金子ゆかりん」と自己紹介していました。
■南信州シードルフェス
名古屋のイベント企画会社SNOW DROP(三ツ矢春輝代表)とダイニングバー「ドルチェヴィータ」(高須幸恵代表)は2月10日、名古屋・栄の「森の地下街」で南信州シードルフェスin NAGOYA(NPO国際りんご・シードル振興会後援)を開催。喜久水酒造(飯田市)など6事業者が自慢のシードルなど出品しました。
飯田市や松川町といえばやはりリンゴです。南信州のリンゴを使った名古屋発シードルづくりの企画も予定しているそうです。
飯田市の在来屋は、五平餅を販売していました。シードルとみそだれの五平餅。飲と食の新しい組み合わせにも期待しています。
■南信州アンテナショップを
物産販売は、名古屋経済圏でもある南信州の特産品をアピールするよい機会です。長野県名古屋事務所(中区栄)の入口には、季節の物産を置いてありますが、品目は限られています。リニア中央新幹線の開業やナンバープレート「南信州」実施を見据えて、名古屋経済圏の消費者を取り込む「南信州アンテナショップ」(仮称)の開設が望まれまます。
(2024年3月4日)
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