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枠順を予想に活かす方法

これまでも競馬に関するコラムをいくつか掲載してきました。

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今回はよくある枠についての解説をしていきます。

このコースは内枠と外枠どちらが有利なのか?この辺が気になっている人にはいい記事と思いますのでご参考になれば。

目次
1.有利な枠と不利な枠とは
2.枠を予想に活かす方法は?
  2.2.内枠有利な馬
  2.3.外枠有利な馬
3.まとめ
4.余談
1. 有利な枠と不利な枠とは

まず(ほぼ)ないって言ったので例外だけ弾いときます。

これは東京2000mなど第1コーナーまでの距離が極端に短い場合なんかは流石に有利不利が存在するので例外としておきます。

さて今回書きたいのは好枠が存在しないという意味ではなく、枠自体に有利不利な枠が存在しないという意味。

まあこの段階ではちょっと何言っているのかわからないかもしれませんが、何となく捉えておいてもらえれば問題ありません。

そもそも有利不利な枠ってどういう風に捉えていますかね?

このコース・レースは1枠好走率が高いから。ダービーとかが確かそうでしたよね。この考え方なら前述した例外を除けば完全に間違い。

その枠に入ったことによる好走と言えますか?そもそもデータ母数少なすぎて参考に全くなりません。仮にそれが物理的に最悪の枠であってもコントレイル・オルフェーヴル・ディープインパクトが入れば勝っていたでしょうし、母数が少ない中では意味ないです。

コースだけのデータならかなりの母数が取れるでしょうから、意味あると言う方もいるでしょうけど個人的にはこれを否定したい。

もちろんざっくりとはそれで有利不利を仕分けることはできますが、そこまで極端に差が出るコースなんてないんですよね。

これを否定したい理由の為に例を挙げます。

1枠:複勝率15%
2枠:複勝率15%
3枠:複勝率40%
4枠:複勝率10%
5枠:複勝率35%
6枠:複勝率15%

仮にこんなデータが当然3枠と5枠が圧倒的に有利な枠として扱い、そこに入った馬の評価を上げる訳ですよね?そして4枠が不利な枠扱いかな?

でもこれなんでなん??ってなりません?内から順番に好走率が下がる形だったら内になればなるほど有利なコース形態なんだなって物理的に理解しやすいんですが。なんで間の4枠だけが不利な枠なの?ってなりませんか?そもそも出走頭数次第では4枠の位置って変わりますしね。

だから一般的に言われる有利不利な枠の考え方で言えばそんなもの存在しないというのが持論です。

2. 枠を予想に活かす方法は?

有利不利な枠を否定するなら予想には役に立たないファクターなのか?と言われれば完全にNO。

有利不利な枠が存在するのではなく、その枠が有利に働く馬なのか、その枠が不利に働く馬なのか。これが本質です。

大別すれば内枠が有利に働く馬と外枠が有利に働く馬に分けられます。

つまり内枠が有利に働く馬が内枠に入ればプラス、外枠に入ればマイナス。これこそが正しい考え方です。

なぜこの考え方が一般的ではないのか。

これは簡単で難しく面倒くさいから、そもそも扱える人が予想家含めても少ないから一般的ではないというだけ。

もちろん枠の並びや馬場、展開などから内(外)が有利となる場合もありますが、結局は枠自体のデータではなく、その他の要因を分析した結果導き出されるもので流動的。

ひとまず今回は馬個体毎の内枠外枠有利な馬を解説します。

2.1 内枠有利な馬

内枠は根本的に走る距離が短いので本来有利なはずです。

ただそれだけで決まらないのが難しい所。

これがなぜなのかを考えるのが1番わかりやすいでしょう。

なぜ走る距離が短いのに一概に有利と言えないのか?

・外枠に比べて馬群に包まれる可能性が高いから

簡単に言えばこれです。

外枠に比べてスムーズに競馬しやすくないという風にも言い換えておいた方がいいでしょう。

これが外枠に比べて良くない点です。

まとめると、

メリット
・コースロスが少ない
デメリット
・馬群に包まれて競馬がしにくい

つまりはデメリットを消せる馬は内枠のメリットのみを享受できます。

結論を先に述べると、
ギアチェンジコーナリングに優れた馬です。

ギアチェンジとはトップスピードに入るまでの速さです。加速力と捉えてもらえればOK。

コーナリングとはコーナーをスムーズに回る為の能力です。

見分け方は後述するとして、なぜこれが内枠で有利に働くのかを解説します。

まずギアチェンジ性能がなぜ必要なのか。

馬群に包まれる不利を回避できる可能性が高いんですよね。

前が塞がったとしても直線ずっと前が完全に壁になり続けることはそうそうありません。その内開くんですよね。そうなってからでもギアチェンジが優れていればその間を抜けることができます。

もしくは外に持ち出しで残りの直線が短くなってしまっても、そこからトップスピードに入れるので馬群に包まれて何もできないデメリットはかなり軽減できます。

ギアチェンジが悪いと前が開いてから加速し始めてもトップスピードに乗る前にゴールしてしまいますし、外に持ち出してからでも同じく間に合いません。

次にコーナリング性能がなぜ必要なのか。

内を回れば回るほどコーナーの角度は急になります。

コーナリングが悪いと急なコーナーで減速してしまい外の馬に抜かされてポジションを落としてしまいます。

内でポジションを落とすと、当然前が詰まりやすくなりますしポジションが必要以上に下がって良いことなんてないのでコーナリング性能は必要です。

コーナリングが良ければコースロスが少ない分を活かせますし、そこで速いラップを刻めば外の馬はコーナーで外に膨らみながらポジションを守らなければならないので、後続の脚を削ぎ落とす様な競馬も可能になります。


ではこれらの性能をどうやって見極めるのか。本題とは少し逸れるのでかなり簡略的な方法を今回は紹介します。

・ギアチェンジ性能の見極め

ラスト4F12.5-12.1-11.2-11.7

この様にラスト2Fで急にラップが速くなったレース(ラスト2F最速)で好走した馬はギアチェンジが良い可能性あり。

レース映像を確認してラスト2F区間で置いていかれずにポジション上げられた馬なら確実かな。

実際はラスト3F最速のレースラップでも映像確認すればギアチェンジの良さが確認できる場合もありますが、ひとまずこれが1番簡単かな。

ダノンプレミアムの戦績がわかりやすい。

・コーナリング性能の見極め

コーナー部分で速いラップが求められているレース。

各コースのコーナー部分が何m地点にあるのか確認。11秒台中盤ならひとまず速いと考えていいかな。

中山でラスト4F12.1-11.4-11.6-11.8みたいなラップだったらコーナー最速で更にコーナーで加速しているので、これに対応した馬はコーナリングありの可能性が高いかな。コーナーで置いていかれて直線でバテ差ししただけだったらダメだけどね。

結局映像確認は必須かな。

重要
内枠活かす為に必要なコーナリングは細かく分けると速いラップでタイトにコーナーを回る能力


2.2 外枠有利な馬

これは内枠有利の馬のほぼ反対なので即本題へ。

メリット
・馬群に包まれず競馬がしやすい
デメリット
・コースロスが大きい

まあこれは当たり前ですよね。

これはデメリットを消すことは物理的に不可能です。なのでそれ以上にメリットを強く活かせる馬が外枠有利な馬になります。向く馬って方がしっくりくるかな。

ロンスパとコーナリングに優れた馬です。

ロンスパとは一般的に長くいい脚と表現されるもの。ロングスパートの略なので言葉通りの解釈で大丈夫です。

コーナリングは先程同様ですね。

まずなぜロンスパ性能が必要なのか。

必要というよりはこれが外枠活かすための条件って方がニュアンス近いかな。

ロンスパ戦が得意な馬は同時にギアチェンジ戦にしたくない馬とも言えます。そうなると早めに仕掛ける必要がありますよね?

早めに仕掛けたいのに馬群に包まれて前が動かないとどうしようもなく直線まで仕掛けを待たされてしまいます。

外にいれば自分のタイミングで仕掛けやすいということです。

次にコーナリング性能がなぜ必要なのか。

東京など直線だけでも出し切ればロンスパ要求されるコースとは違い、大体のコースはロンスパ戦になるとコーナー含んでのものになります。

コーナーで加速して押し上げる事ができないと、結局仕掛けが直線になってしまって伸びて届かずになります。東京だけ成績いい馬は実はこのタイプってことが多いかな。


同様にこれらの性能をどうやって見極めるのか。本題とは少し逸れるのでかなり簡略的な方法を今回は紹介します。

・ロンスパ性能の見極め

ラスト4F12.0-11.1-11.5-11.7
ラスト4F11.8-11.6-11.7-11.8

前者のラスト3F最速になっているレースは仕掛け所が早いロンスパ戦、後者の様なラスト4Fのラップ落差が小さいのもロンスパ戦の場合が多い。

映像も含めてこういう競馬をしているかの確認が大切。

極端に言えば前者のパターンで、ラスト3Fではまだムチも入れずに他の馬にどんどん抜かされたがラスト2Fで追い出して一気に抜き去って1着って馬は全体の流れはロンスパ戦でもギアチェンジ戦をした訳ですからね。

レース映像含めての確認は必須。

・コーナリング性能の見極め

これも簡略的な考えなら内枠の所で記したものと同様。

重要
外枠活かす為に必要なコーナリングは細かく分けるとコーナーで加速していく能力。
3. まとめ

まとめてしまうと結局どの枠が良い悪いなんて馬ごとに変わるよって話です。

それの判別を1頭ごとにしなくてはならないのでかなり面倒くさいんですが、面倒くさいからこそ勝てるってのは前回の記事通りです。

面倒くさいから無理だ❗って人は予想参考にしてください笑

結構簡単に書いたのでもう少し深く知りたい部分や気になった部分があればTwitterアカウントに質問お願いします❗

4. 余談

いつも通り謎に人気の余談コーナーが今回も。

毎週こんなコーナーを書けるようなことが起こってるのが問題なんですけどね。

・ 超高額予想炎上について

なんか11万で予想売ってる高すぎだろ❗詐欺師❗って話題になってましたけど、別にそれ自体は問題じゃないんですよね。

もちろんそこに至るまでのブランディング方法と正反対のことをしてるって点ではそうなのかもしれませんが本質はそこじゃないでしょう。

別に高いと思えば買わなければいい話で適正価格なんてあってないようなもんなんですから、そこまでの行いに値する価格なら売れるし、そうじゃなければ売れないだけ。

値段が高いってことで叩かれているなら、その点だけは擁護派かな。

僕自身服は好きなんで1着20万とか出しちゃいますけど、時計は興味ないんで1本も持ってませんし何百万の時計なんて全くいらないから買わないですしね。個々人にとっての適正価格と感じる幅なんてバラバラで元々なんですからその点にスポット当てて叩きまくるのは違うかなと。

押し売りされてるわけじゃないんで。選択権はありますからね。

11万も当たらなかったら詐欺❗ってのも違う。

販売者も購入者に対して真摯に向き合って一生懸命やる、事前告知していた内容は守る義務はありますけど外れたら詐欺ってのはバカっぽいかな。

外食して不味かったら詐欺❗って言ってんのと一緒なんで。

いくら値段が高くても絶対勝てるって謳ってない以上は原理は一緒ですからね。流石にそこまで購入者に偏ると全てのビジネスが破綻してしまいます。

提示されたものの範疇で見極める能力はやっぱり必要です。

だからあの件に全く問題がないって訳ではなくて、その過程で馬券捏造があったりしているので、提示している情報に偽りがあったって所が本質なんでそこを追求した方がいいんじゃないかな。

そっちは明らかに問題なんでね。

まあ追求せずとも、みんながまともな判断できればマネタイズできないので、そういう人は自然淘汰されていくんですけどね。そうなってくれれば嬉しいです。

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