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トラックバイアスは初心者には絶対使いこなせません❗❗

説得力を増すために自己紹介だけ。

現在別名義で競馬雑誌連載中かつ出版歴有り。

出版社からの支払通知↓

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そして現在の回収率がこちら↓

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ということである程度説得力は持てたと思うのでさっそく本題へ。

なぜか昨日から『トラックバイアス』関連の質問が多く来ました。

有名な方が言及されたんでしょうか?

ただどれも『トラックバイアス』を勘違いしている感じが大きい質問ばかりだったので、ここで私の考えを記します。

トラックバイアスとは?

概要​

これは今回重要ではないので簡単に記します。

馬場の傷み具合などから、馬場のどこら辺を通ると有利不利なのかという要素のことを言います。

傷みの少ない場所を通るとスピードが出やすいので有利という話です。

トラックバイアスの判断方法

完全に視覚情報に頼ったものでレース映像を地道に確認して導き出さなくてはならないので、手間がかかります。

その分誰でも持っているデータとは違うので、予想には有益な情報になりますが、このデータの判断基準がかなり問題。

馬場のどこが有利なのか?不利なのか?を判断するにあたって馬場の内から外にかけて3〜6段階程度に分けます。

7月30日 (56)

ここではわかりやすく(内・中・外)に分けた場合で考えていきましょう。

トラックバイアスの集計は先程言ったように手間はかかりますが単純です。3着まで、または5着までに入った馬がどこを通ったのか?

極端な例を出すと最内を通した馬が上位を占めた場合は、内が伸びる馬場。つまり、トラックバイアス的には内が有利となります。

これを対象にする日全てのレースで集計して、総合的に内と中と外のどの辺が好走が多かったのかを判断します。

ここがポイント。
これで判断できるのはあくまでもどこを通った馬の好走が多かったのか?これだけです。

そして日々変わるものなので前日のデータ、もしくは当日のデータしか意味をなさないのがトラックバイアスです。

前日の芝のレースなんて5〜6レース程度しかないので、サンプルは極端に少なくなってしまうんですよね。

トラックバイアスの問題点

わかりやすい例を出します。

ディープインパクト、オルフェーヴル、ジェンティルドンナなどどの馬でもいいですが、とにかく能力が高い馬で考えてください。

この馬は仮に内の馬場がズタズタに傷んでいる中で最内を通っても大抵のレースなら能力だけで勝利してしまいますよね?

これもトラックバイアスの集計だけでは、他の馬の勝利と同様に内の馬が1勝となってしまいます。

もちろんここまで抜けた有名な馬ならば、初心者〜中級者でも『この馬は例外だからデータから除外』とできるでしょう。

しかし、未勝利の中で抜けた馬が1頭混じっている、500万下のレースで抜けた2強が揃っている。この程度の状況は高頻度で起こっています。

簡単な数値化をして説明しますね。

A馬:能力100×馬場補正1.2=120
B馬:能力160×馬場補正0.8=128

馬場の良い所を通ったAと悪い所を通ったB。

しかし、この場合勝つのはBです。

そうなってしまうと、ただどこを通った馬が何着だったか?だけの集計では結局有利な場所がどこかなんてわからないんです。

それぞれの能力の関係性をわかっていないと、トラックバイアスの判断すらできません。

統計的に好走した馬の通った場所を集計すれば、おおよそはわかるという方もいるかもしれませんが、先程述べた様にサンプル数がかなり少ないので統計的にとも言えないでしょう。

簡単に予想に活かせないのか?

これも無理です。

一番活かすのが難しい要素がトラックバイアスだと思います。

仮に馬場の真ん中が有利だと仮定しましょう。

それでそこを通る馬はわかりますか?

直線でその馬がどこを通るかは本当に全体の全ての展開と流れを理解した上でやっと予想できる部分です。

もちろん大体はわかるかもしれません。

大体程度しかわからないなら予想ファクターにはなり得ないですよね?

これを専門にやるという意味でも、そもそもラップ分析とそれによる能力査定ができた後にやっとのものなので、初心者や中級者が決して手を出すものではありません。

意識しない方が上手くいくレベルの要素なので、無視でいいと思います。

私自身のトラックバイアスの使用法も本当に最後のひと押し。内が伸びる馬場なのかも大事ですが、内を捌ける馬なのか?コーナーをタイトに回って内を通れるのか?そういった部分の方が大切。

トラックバイアスが論理的に無意味なデータということではなく、使用するには相当なレベルが必要という事です。

それっぽくトラックバイアスでなんだかんだしている人の中で本質的に有用な使い方ができている人は1割くらいってのが実情だと思います。

トラックバイアスの使用で本当に役に立つのはレースが終わって結構経ってから評価する時なんですよね。あの日外を通った馬はその後のレースで軒並み好走しているから、反対に内を通って好走した馬はトラックバイアスの恩恵ありきだったみたいだ。その分少し割り引いて考えよう。

これがベストな使い方と考えます。


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