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中小企業と支援する側双方の経営リスクと依存体質の克服

中小企業が直面する経営上の課題は多岐にわたりますが、特に経営リソースの乏しさと下請け体質は深刻な問題となっています。一方で、当該中小企業へアドバイスを行う支援側は、依存体質を克服できるのか?という論点で書きたいと思います。


経営リソースと下請け体質

多くの中小企業は、経営リソースが限られており、大企業への依存、いわゆる下請け体質が根深い問題となっています。この体質は、一見安定した収入源を提供するかのように見えますが、実際には大きなリスクをはらんでいます。


一社依存のリスク

過去には、震災や事件・事故により、突然の取引停止が発生し、多くの企業が途方に暮れました。これらの事例から、一社に依存することの危険性が浮き彫りになります。


収入源の分散と安定性

収入源の分散は、このようなリスクを軽減する有効な戦略です。複数の収入源を持つことで、一つの収入が不安定になっても、他の収入源でカバーすることが可能です。


補助金依存からの脱却

では、支援を行う側の事業者はリスク分散を図ることができているのでしょうか?コロナ禍の影響により、給付金、助成金、補助金が過剰とも言えるほど予算組みされていました。その結果、業界内では、数えきれないほど多くの補助金支援案件を抱え、収益を上げている事業者が見受けられました。

補助金支援そのものを否定しているわけではありません。しかし、それだけに依存してしまうと、本当の意味での価値提供ができていないのではないかと懸念しています。

このように、補助金支援に頼り切っている事業者は、将来的に収入減少に直面するリスクがあります。国の補助金政策の変更や社会の流れに影響されないように、真の価値を提供することが、持続可能な経営への鍵となるでしょう。


真の価値創造への道

中小企業支援を生業とする私たち事業者にとって、生き残るためには顧客に真に頼られるサポートを提供し、共に価値を創造することが必要不可欠です。

自問自答することがあります。「私は新たな価値を提供できているのか?共創できているのか?」と。

そんな思考に耽った一日でした。

「日々是好日」。私たち一人ひとりが自らの道を全力で歩むことが、結局は業界全体の成長へと繋がると信じています。

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