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安曇野市「たまごの駅」玉子かけ放題焼き放題付き日替り定食

店名 たまごの駅
場所 長野県安曇野市穂高柏原4568-1
電話 0263-81-1125
ジャンル たまご専門店、食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「本日の日替り定食」500円、「ごはんおかわり」200円


「玉子はあると便利だから買っておいた方がいいよ」
と義姉が言いいながら、小さな冷蔵庫と生玉子をひとパックポンと買ってくれた時から私のひとり暮らしが始まった。もう30年以上前のことだ。


たしかに玉子ひとつあるとなんでもできる。目玉焼きでもオムレツでもスクランブルエッグでも、ちゃっちゃと作って、いやいやメンドーならお椀に玉子割り入れてくるくるかき混ぜ、TKG:たまごかけご飯でもよいではないか。そこに冷凍ご飯チンすればあっという間に朝食メニューとなってしまう。

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そうなのだ
5年近くひとり暮らしをしていたのだから、私は料理をする習慣があったのだ。基本面倒くさがりだから、お金のある時は外食で済ませていたが、給料日前とか出かける用事のない休日は自分で作っていたのだ。所帯を持ってからこっち、家内が手配してくれるので楽々しているが、経験がないわけではないのだ。

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久しぶりにやってみようか
自宅で料理すると、キッチンの配置が変わったの、使おうと思っていた材料があるとかないとか始まるし、そこは女の城だから無理もない。したがってますます料理から遠ざかってしまう。しかし、家内とは関係のないところでやる分にはよいのではないか。目の前にあるIHクッキングヒーターと玉子の山をみてうかうかと思いついた昼下がり。


「たまごの駅」

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穂高の農道沿いにある倉庫のような、…というかもともとあった倉庫を改装して店舗にした施設だ。ホームページによると『農場組合法人 会田共同養鶏組合』なる組織が2013年から運営されているとのよし。出来たばかりのころ、たまたまこちらに仕事にきていて何度か昼を食べに来たことがあったのだ。当時は玉子とご飯食べ放題!というのが売りだったと思う。もっとも丼ひとつ渡されて、これで好きなだけご飯よそって、玉子かけて食べてけや。という簡単な形式だったが。

では久しぶりに行ってみよう。

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内部の配置は変わってはいたが、さほど大きな変化のありようもなく、生玉子のパックが大量におかれていたり、玉子製品や出汁醤油などが販売されている。パック詰めされたデカい玉子焼きが美味そうだが、この陽気では持って帰れない。

もっとも変わったのが食堂のメニューだ。

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壁面いっぱいに掲示されているのを仔細に眺めると、オムライス、玉子丼、親子丼といった玉子メニューはもとより、唐揚げ定食や焼き鳥定食といった鶏肉メニューも用意されているようだ。そして傍には

「◯◯定食 全てたまごかけ放題、焼き放題」

と別に掲示されている。かけ放題はよいが焼き放題ってなんだ?


レジでチケットを購入。厨房に提出すると、おばちゃんが作っている時間にそっちで待っていろと座席を指さす。

「そっちの裏の方に玉子とフライパンがあるから、よかったら作りながら待っててね」

というので行ってみると、ブースになっていて片側はTKGで生玉子が何種類か用意されている。片側には小さなひと口用IHクッキングヒーターとたまごがぽんと置かれている。

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おおおおおお!
焼き放題とは自分で目玉焼きを作れという事であったか!これは唆られる。久しぶりにやってみるか。フライパンをのせてスイッチ オン!どれくらいの温度ならいいんかや?おお!油が必要だ。たらりたらたら、さほど多くなくてもいいんだよね。温度もこんなものかや?玉子はこの大きめのを3個いれちゃえ!あ、この玉子ふたごちゃんだ。あ、これもこれも。なんだみっつともふたごだから合計6目玉になっちゃった。水を少々入れて蓋をして……

などとやっているうちに厨房のおばちゃんから呼ばれてしまう。よーし、昼メシだ。


「本日の日替り定食」500円
とてもお得な日替りメニュー。本日は

『ゴロゴロチキンの甘酢あんかけ』

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『玉子3個(黄身6個)の目玉焼き

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サラダ、漬け物、スープ、ご飯にメイン、そして玉子かけ放題焼き放題という豪華なメニュー。500円で商売になってるんかい?と心配になるほどの内容だ。

サラダは千切りキャベツにドレッシングでサッパリと。漬け物は桜漬け、スープはチキンコンソメに玉ねぎ少しというシンプルすぎる内容。でも他がすごいので文句は言わない。

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『ゴロゴロチキンの甘酢あんかけ』

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酢豚の鶏バージョンだから酢鶏でよいのか。四角い長皿に下揚げされて具材ども。紅いパプリカにサツマイモ、ジャガイモ、ヤングコーン、ピーマンに鶏肉3個。2歳児の握り拳くらいあるからそこそこのサイズだ。ほどよく柔らかでほどよく甘酸っぱい味わいがとてもプリティ。

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『6個の目玉焼き』

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数年ぶりの目玉焼きは明らかな出来損ないである。鍋が違うとか温度がどーたらいうのは単に言い訳に過ぎない。なにが足りないといってセンスとやる気が足りないのだ。かろうじて玉子の高グレードに救われたという感じ。あああ、もう少し半熟に出来ていればなぁ。


と、後悔しながら食べていると、なにやらモチベーションが昂ってきた。そうだ!おれはこのままで終われない。いや終わるわけにいかないのだ。


「ごはんおかわり」200円

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なんだよ、ごはんもおかわり自由にしてくれよ。というのは単にわがままでしかない。厨房のおばちゃんにご飯をよそってもらい次はTKGにチャレンジする。『ω3(オメガスリー)』と名づけられた玉子はどうやらとてつもない希少品であるようだ。したがって1人1個のみとされている。

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希少品は大切に、しかも贅沢に喰らうべきなのだ。そろりそろりと割って白身を除いて黄身のみをご飯上に投入。おお!うまくいった!濃橙色の黄身は半端でないほど濃いのだ。これはすごい、美味い美味い。長和町のどか牧場の玉子とはジャンルが違うというか。近々食べ比べに行かねば。

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久しぶりの目玉焼きは見た目さえ気にしなければ、玉子の実力が素晴らしいからそこそこ美味かった。だがしかし、次回は料理のできるものを同行しよう。ダメだこりゃ


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