家屋調査でのポイント
こんばんわ!あらしです!
今日は家屋調査のポイントについて解説したいと思います!
家屋調査とは現在の住環境で課題や直すべき点を確認してそれに対して
福祉用具や他のサービスで何が必要かを確認することです。
その際にケアマネさんや病院の人だったりが同席します。
福祉用具の業界で働いていると多いのが、退院前の家屋調査です。
退院してくる前に必要なサービスを整えることですが、実は退院前の家屋調査の難易度が上がっています。
その理由はコロナの影響です。
コロナが流行する以前は家屋調査時、利用者本人が同席のもと動きを確認して必要な用具やサービスの選定を行うことができました。
しかし現在は本人が自宅にきて動いてもらうことは激減しました。
まず何より自宅に来ません。病院のリハビリスタッフの方が
「これだけ動けます」や「これはできません」などの情報提供がメインとなっています。
これってかなり大変なことです。
極論、予測のもとで用具を導入する必要性があり、リハビリスタッフさんのアドバイスのみで用具の選定をしなくてはいけないからです。
この難易度は職歴が浅いと難しいと思います。
けっこう経験値が必要な作業になってきます。
では新人さんもしくは職歴の浅い人がこのミッションをどうこなすか。
ポイントは2つあります。
1,多めの用具選定
新人さんがドンピシャでこれだ!って用具を選定することは
なかなか難しいことだと思います。
なので多めに用具選定をしましょう。
まずたいていの場合は本人の退院前に用具を導入することがほとんどで
遅くても退院と同時に用意をします。
その際に、ピンポイントの用具では対応できないことがあります。
1番気を付けなくてはいけないことが退院後のけがや事故です。
家屋調査である程度必要な用具は決まると思います。たしそれは予測の範囲内です。なので退院直後に本当に安全かどうかはわかりません。
そこで、用具納品の際に話に上がったけど導入はしなくていい、
もしくは自分が見た中でここはちょっと危ないかな、どうかな?
と思った箇所については納品時に用意しちゃいましょう。
予備でも構わないので納品時に持っていき、実際に設置してみて
同居している家族、もしくはキーパーソンの人に
「ここはもしかしたら危ないところかもしれません。退院してもし不要であれば撤去しにきますので一度置いておけませんか?」
このような説明の上、おかせてもらうことがいいと思います。
福祉用具はレンタルができます。(貸与対象のものに限る)
レンタルのメリットは取り外しができることです。
不要であれば取り外せばいいだけです。予備で持ってきたものが実は役に立つなんてことはよくあります。
新人さんでも自分はここが必要というものは用意して家族に直接きいてみましょう。一番重要なことは本人の安全です。
やりすぎはよくないですがそれでも足りなかったと後悔するよりはよっぽどいいと思います。多めにレンタル品は持っていきましょう。
2,病院と在宅の擦り合わせ
次に病院と在宅では見るポイントが違うことを理解してもらうことです。
これは決して病院で働いてる方が悪いと言っているわけではありません。
大きなポイントは病院と家では環境が全く違います。
当たり前のことですが病院の方が安全です。
それは病院には大きな段差がないですし、いたるところに手すりなど環境が整ってることと、24時間助けてくれる人が常駐してくれることが一番大きなポイントです。
本人にとっても何かあったときに助けてくれるという安心感はADLなどにも関係してきます。要するに安心して動けると言ったところです。
ただし在宅ではどうでしょうか。
在宅では病院と逆なことが多くあります。
何より24時間看護師さんみたいな人が家にいるなんてことは少ないと思います。その不安感や環境が在宅にはあります。
バリアフリー化は進んでいますが、すべてがそうかと言われるとそんなことはないと思います。病院とは環境が全く異なってきます。
病院でできてたことが自宅ではできないなんてことはよくあります。
そこでは我々は自宅と病院では違うというところを家族やキーパーソンに理解してもらわなくてはいけません。病院ではこれくらいできますよと言われたら、自宅でもできると思ってしまいます。
そのイメージがついてしまうと大丈夫と思い、いざ退院すると・・・
なんてことは極力避けなくてはいけません。
ここでやるべきことは擦り合わせです。
要するに家と病院は違うということを説明しましょう。
これは新人さんも同じです。
ただこれを説明することが難しければ先ほどの多めに福祉用具を選定することと組み合わせてみてください。
「病院ではできると聞いていましたが、自宅とは環境が少し違います。退院後自宅でお怪我をされては大変なのでここに追加で用具を設置してはどうですか。不要であれば回収しますので」
このように組み合わせて使うと、病院と環境が違うことも説明できてなおかつ追加の用具が必要な理由も説明しやすくなると思います。
それで何もなければ自分たちの仕事は成功です。
もし病院のリハビリスタッフがいる前ではこの説明がしにくいときは
実際の納品時の時で大丈夫です。家族、キーパーソンに伝えることが一番重要で変更点は後程ケアマネさんに報告して、病院に伝えてくれます。
これが絶対な正解ではありませんが、もし困ったときはこのやり方を試してみてください。
1番重要なことは本人が事故や怪我をしないことです。
あなたが提案したことで助かったって言ってもらえるとめちゃくちゃ
うれしいですよ!
以上が家屋調査でのポイントになります。
人それぞれやり方は違いますが何かの参考になればと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!