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太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?

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とある娘は何度目かの転生を果たす。 前々世は異世界にある大和の国で太夫と呼ばれた。 前世はこの世界で傾国の娼妓と呼ばれ、最後はやり手爺に転身。 今世はこの世界で数打ち妃の1人から…
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#遊女

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第19話

「……人を寄こす」 「必要ございません」 「いい加減にせぬか、小娘!」  私の問いに、陛下…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第17話

『……私の好きに後宮で過ごして良い、と?』 『ええ。ただし一つ忠告を。貴女は餌。最大限安…

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第16話

『弱すぎます』 『端的すぎませんか? もう少しつけ加えて下さい』 『貴方様は丞相であり、生…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第15話

『それに貴女のその外見。後宮では並み以下です。後宮に入宮する前に礼儀作法に加え、外見も磨…

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第14話〜晨光side

「さて、そろそろ来る頃ですね」  時刻は深夜。お近づきの印にと、ある小娘から贈られた貴重…

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第13話

「と、いうわけで滴雫。後宮へ入るだけ! 入るだけでいいから、入ってくれないかな?」  入…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第12話

(豆知識) ※舞台は中華風なので漢字表記ですが、なるべくふりがなふった後、同話内では名前等をカタカナ表記にしたり、読みやすい発音に近づけた文章にしていくつもりです。 花や季節の名前は漢字表記を日本語読みする方が読みやすいと思うので、たまにふりがなふりますが、漢字表記にします。 ※少しネタバレ入っています。 ◆稠基帝国 泰汐国、巧月国、潤然国の三国とその属国を七代前の泰汐国王が統一し、稠基帝国となった。 ●皇帝 紫基調の色が皇家の色とされ、歴代の皇帝は全て髪か瞳にこの色を纏

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第11話

『皇貴妃の年齢もございます。父として、娘の肩に帝国の未来がこれ以上、重くのしかかるのは……

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第10話〜暁嵐side

『では、僭越ながら申し上げます。皇帝陛下の醜聞たるお噂は、辺境の地である我が領にも広く轟…

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第9話〜暁嵐side

「何なのだ……あれは。確かまだ十四歳と聞き及んでいたが……」  この帝国の皇帝である俺、…

嵐華子
2か月前
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【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第7話

「一つ。仮に使用人部屋と比較しても、余裕のお粗末が過ぎる小屋を私に割り当てた事。二つ。そ…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第6話

「何者か。名を名乗れ」  寂れた廃宮で対峙した私を睨む殿方。鋭くも凛とした声主の手には、…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第4話

「ふわわわわ。うわうわ、げふっ、んあううう」 (困りましたね。やっぱり乳を飲むと、ゲフッ…

嵐華子
2か月前

【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第3話

「毎朝しっかり飲んでくれるなんて、うちのディーは偉いわ」  無精髭の脅威が遠のいた今、やっと安心して朝食をいただけます。無精髭の主は、どこぞで身支度でもしているのでしょう。  数時間毎に同じ飲み物を口にし続けて、我ながらよく飽きませんね。でも飽きると死活問題。本能に感謝です。  母親も起き抜けは胸が張って痛むようです。お乳が詰まらぬよう、しっかり飲まねばなりません。  痛みに加えて腫れてしまうと、詰まりを取る按摩も激痛を伴うようです。下手をすると発熱も起こります。