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アラサー通信大学生が養護教諭の教育実習を振り返る

通信大学生の教育実習って不安じゃないですか?

私は不安でした。
通信だから周りと全然触れ合わないし、コロナで大学の対面授業はなく、
どれくらい準備すればいいか全くわからず。。

でも大丈夫!

通信大学で、養護実習を振り返る授業があって、他のみなさんも不安だったけど、なんとかやり遂げた!という方々ばかりでした!

不安かもしれませんが、自分なりに努力して、準備すればきっと大丈夫!
応援してます!

以下に私の経験をさっくりまとめるので、参考になれば幸いです!

一言で.

・超楽しかった
・教員大変すぎ
・教育ってむずい
・自分は恵まれていたなぁ
・早く働きたい

アラサーだし、通信大学生だし、行く前は不安が大きかったけど、
行ってよかったです。
受け入れしてくださった学校に感謝。

ちょっと詳しく

■超楽しかった

・人と触れ合うのが好き
…通信で家にこもっていると、朝、校門で生徒たちと挨拶するだけで幸せな気持ちになれました。挨拶大事、人との触れ合いプライスレス。

・学校が好き
…空間そのもの、雰囲気、チャイム、給食、声、エネルギー、活気、可能性、希望、なんかそういうのを感じました。若いっていいなぁ(遠い目)

・自分のときとの比較。
…制服が昔と変わっていたのだけれど、女子生徒がパンツ姿を選択していて、羨ましいなぁと。時代ですねぇ。授業でYouTube活用とかも驚き!発見がたくさん見つかったのも楽しかった理由の一つ!

■教員大変すぎ

・勤務時間
 …まず勤務時間長いし、休憩があまりない(どう考えても残業前提。やんちゃな生徒への対応、部活など)
 ※実習は8時〜16時半だったけど、私は基本7時半から18時くらいまではいて、ときには21時になることも。実習中は何度か早く帰るように言われていましたが、私は要領が悪いのと、楽しくなってしまっただけなので、強制的に残らされた訳ではないです!残ってしまって申し訳ないです!って感じでした。

勤務時間が長い先生は朝6時半から夜は22時くらいまでいるって聞きました。(自分の出身中学校の当時の先生たちは朝6時からミーティングしてたって聞いて引いた…)

何が問題かって、普通に体調壊すでしょ。それにプライベート大丈夫?確かに準備すればするほど授業とか良くなるかもしれないし、生徒にとってはいいかもしれないけれど、他の先生は困るよなぁと。給料が変わるわけでもないし、教員のジレンマなのかなと。あと、自分自身がアップデートする時間も取りづらいですよね。先生になりたい人減るわけだ。

・生徒対応
…ニュースにもなっていたけど、不登校の増加(無気力)、学力低い/集中力が続かない生徒たちやデリケートな生徒たち、言うこと聞かない生徒にどう伝えるか。そしてモンスターペアレントの存在も。きついですよね。病む先生増えるわなぁ。

■教育ってむずい

・一斉授業ってきつい
…実習校は生徒同士の教え合いが盛んだったけど、教え合いにも限界はある。公立中学校における学力の差はすごかった。もう一斉授業って無理だと思います。じゃあどうするのって聞かれると、少人数の細かいクラス分けとかになるだろうけど、難しいですよねぇ。だからN高とか通信高校が伸びてるんだなぁと実感しました。

・授業や配布物の正確さ
…当たり前だけど、「教える」わけだから間違っていてはいけない。授業や配布物には言葉遣い一つとってもすごく気を遣われていることがわかりました。
 一方で、授業を見学させてもらうと、先生は生徒に“正解”を教えるのだけれども、本当に正解か?というか、別の答えがあってもいいのではないかなぁと思うことも少なからずありました。限られた時間で、理解度の異なる生徒に何を教えて、何を教えないのか、そしてどう教えるか、難しい!

・平等に生徒と接することができなかった
…短い期間だし、話しかけてくれる生徒とかと仲良くなってしまうし、提出物にしっかり書いてくれる生徒にたくさん返したくなる気持ちが抑えられなくて、全員平等って私には無理だなぁと思いつつ、でも全員ともっと関係を深められたらよかったなぁ。

・叱れない。。
…あまり叱る場面もなかったけど、2分前着席できていなかったり、掃除がちょっと甘くても、叱れなかった。掃除だったら一緒になってやることで、叱れなくても指導はできるというか、一生懸命やってくれるようにもなるけど、ずっと付きっきりというわけにはいかないし。

一度、授業で怒鳴る先生に遭遇して、ほんとーに苦手。恐怖体験。トラウマになりかねないでしょ、と思ったけれども生徒を想ってのことだった。

必要な厳しさはある。
甘やかしでは良くない時もある。
養護教諭はまた別かもしれないけれど。んー難しい!

・無気力な生徒
…どう対応すればいいのかわからなかった…
 見かけるたびに挨拶というか軽く声かけるくらいしかできませんでした。短い期間で信頼関係を築くのは無理かって思ってしまったけれど、養護教諭も日々話すわけではないだろうし、これもまた難しいなぁ。。難しいことだらけ。

■自分恵まれていたなぁ

・「勉強が好き」「授業がわかる」は恵まれていた。わからないのは本当につまんない。
…普通に授業が楽しかった!
 一方で、理科の授業など、全然理解できなくて、わからないと本当につまらない。50分が長い。それが学校生活の大半の時間を占めることを考えると思うと絶望しちゃう。今回の実習で「わからない」側の気持ちが少しでも知ることができてよかった!

・不登校になってしまった生徒、学校を好きになれない生徒、馴染めない生徒、浮いちゃう生徒
…同級生で幼稚園からずっと仲よかった友だちが、中学生のときにグレた。後で知ったことだけれど、親とうまくいっていなかったらしい。周りの友だちもやんちゃな子たちが多く影響を受けたかもしれない。
 その友だちは頭も良くて、運動もできて、人望もあって、かっこよくて、生徒会長をやるくらいだったのに。
 別にグレることが単純に悪いとは思わないし、今幸せに生きているなら全然いいんだけど、なんというか学校も含めたちょっとしたことで、その後の人生は大きく変わるかもしれない。


 3年生でやんちゃしていて、周りから浮いてしまった生徒。前はそうでもなかったそうだけど、せっかく学校きても、授業がわからなければつまらないし、
 友だちから避けられておしゃべりもできなかったらそりゃ辛いよねと。ちょっとしたことから歯車がどんどんずれていく可能性もあって、それが怖い。

 また、無気力な生徒。授業中ずっと寝ていたり、休み時間も人があまり通らない階段で体育座りして寝ていたり。救いは同じような生徒が他にもいて、孤独ではなさそうなところ。
 だけど、本当に気力がないというか、生気がないように見える。何かできることはあるのか、SOS信号なのか、それとも全くかまって欲しくないのか。
 
 養護教諭になって、ちょっと悩んでいる子たちの力になりたい、と思っていたけれど、それは保健室に来られるくらいの生徒で、自らは来ない生徒や、話しかけても心を閉ざしている生徒に一体何ができるのだろうか。
 
 見てみぬふりが楽。だって、その生徒に熱く関わり続けることのできる余力のある先生はいないようにみえました。

 自分も挨拶して声かけるくらいしかできなかった。悔しい。誰も手を差し伸ばさなかったら、その生徒にとって学校はただただ苦痛の経験かもしれないですよね。
 もちろん、それが後々コンプレックス(強く心に残ること)となって、何かの活力になる可能性もあります。
 全員を救うとか、そんな上から目線で偽善的なことをしたいわけではないけれど、できれば話す時間を、一緒に過ごす時間をとりたいなと思いました。自ら声をかけて、独りにさせないような養護教諭になろう。

■早く働きたい

座学の勉強も大事だけど、やはり実践を伴うことで、学びが得られるなぁと思いました。

とはいえ、学校の先生あるあるの長時間労働が続くのは絶対に無理。というか嫌。

だけど、私は「教育」とか「子どものため」とか思うとやりたくなってしまう性分であることも改めてわかってしまった。「教育」はめちゃくちゃ難しくても、それでもやはり教員になりたい気持ちは強くなった実習でした。

でも疲れたまると心身を壊しそうだから決して無理はしないように。

頑張るぞー!

かしこ


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